商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2002/08/10 |
JAN | 9784167661137 |
- 書籍
- 文庫
素直に好きといえなくて
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素直に好きといえなくて
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33歳、英国のアートディレクター。……独身。 ある事柄をきっかけに、主人公ベラは虚脱状態となり、医者や周囲の薦めでロンドンから田舎町へと移り住む。「愛する」というトラウマが彼女を苦しめるなか、愛とは何かをベラ自身が見つめ直していく話。 まず、場面転移が激しい。故意の演出なのだが...
33歳、英国のアートディレクター。……独身。 ある事柄をきっかけに、主人公ベラは虚脱状態となり、医者や周囲の薦めでロンドンから田舎町へと移り住む。「愛する」というトラウマが彼女を苦しめるなか、愛とは何かをベラ自身が見つめ直していく話。 まず、場面転移が激しい。故意の演出なのだが、慣れるまでにあっちこっちの時空に飛ばされ、時系列を把握するのに戸惑った。ぼけーっと読んでいると、頁を戻らなくてはいけなくなる。 当然「おったち頭」のウィルとの恋愛がメインなのだが、私的に「うっ」と涙ぐんだ後半の母親との確執を推したい。仲良し父娘の影に、火花を散らす母娘ありというのはテンプレなのか。本心は愛し愛されたいのに、拒絶されるのを恐れるあまり、いがみ合う母と娘。最初に母が娘を拒絶した理由が、そういうものか?というものだったけれど、こういうのは明確な理由が必要なのではなく、きっかけが大事なのだと思う。 全体的に明るいテーマではないのだが、そこはベラとウィルの(特にウィルの)ユーモラスなやりとりがくすりと笑わせてくれる。いい男だよ、ウィル……。
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