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惨殺の月夜 扶桑社ミステリー
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惨殺の月夜 扶桑社ミステリー

テリル・ランクフォード(著者), 近藤隆文(訳者)

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惨殺の月夜 扶桑社ミステリー

963

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社/
発売年月日 2002/07/30
JAN 9784594036478

惨殺の月夜

¥963

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2010/05/04

“仕掛けて仕損じなし”凄腕の殺し屋ライ・コールダー。完璧な仕事ぶりは裏社会でも絶大な信用を得ていたが、当人は引退を考えていた。しかしマフィアのボス、バクスターから厄介な仕事を依頼される。始末する相手は自分の殺し屋稼業における師匠であり、かつてのパートナーでもあるフレドリクソン。彼...

“仕掛けて仕損じなし”凄腕の殺し屋ライ・コールダー。完璧な仕事ぶりは裏社会でも絶大な信用を得ていたが、当人は引退を考えていた。しかしマフィアのボス、バクスターから厄介な仕事を依頼される。始末する相手は自分の殺し屋稼業における師匠であり、かつてのパートナーでもあるフレドリクソン。彼は敵方に寝返り、バクスター側の人間を次々に屠っているという。情報に確証は持てず、かつてのパートナーの力量を熟知しているコールダーは依頼を引き受けることを渋るが、様々な事情から引き受けざるを得なくなる。フレドリクソンの追跡を始めたコールダーは、彼の行動がかなり常軌を逸したものであることを知る。不可解な謎を抱えたままコールダーは相手の車に爆薬を仕掛け、首尾よくフレドリクソンを始末した。そのはずだったが……。 著者は元々映画業界の人間だそうで、監督や脚本、原案などで20本以上の映画に携わっているとのこと。小説はこれが2本目だが、映画で多く手がけたB級なアクション・SF・エロ・サスペンス・ホラーのテイストがいかんなく発揮されている。 新刊の帯には“凄絶なバイオレンス・ホラー”と銘打ってあるが、中盤までは(刊行当時流行っていた)パルプ・ノワール的なトーン。しかし標的のフレドリクソンが尋常ならざる相手であることが判明し始めるにつれ、言うなれば伝奇アクションのようにトーンが一変する。そんなところも映画的で飽きさせない。クライマックスで明かされるフレドリクソンの秘密、勘のいい読み手なら早い内に気付くかもしれない。 さて主人公のコールダー。ストイックにプロに徹するその姿はなかなかに魅力的なんだが、アパートの隣人で子持ちのワケありな女性ステファニーとの絡みは個人的にちょっとなぁ。主人公が完全無欠(無血?)なキャラクターってのは読者受けが良くないだろうから、人間味を出すためにそういうエピソードも入れたんだろうけど……。どうせなら藤枝梅安みたく徹底的に2面性のあるキャラにしても良かったんじゃないかな、と。

Posted by ブクログ

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