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政党政治と天皇 日本の歴史22
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2002/09/11 |
JAN | 9784062689229 |
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政党政治と天皇
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政党政治と天皇
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
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この巻では、明治末期から昭和7年までの日本国内と国際情勢が解説されいます。 日本で初めて投入された政党による政治と天皇との関わり合いの中、大正末期から軍部の台頭によって暗い世の中へと。
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2002年刊行。叙述対象の時期は、明治天皇死去、大正政変から五・一五事件まで。著者は京都大学大学院法学研究科教授。幣原外交と日本政治史の連環はやや詳しいが、本書は、かかる外交や陸軍の動向よりも、政府・政党の動き、さらには各種政治運動とその地方への波及が主たる叙述。その中で、美化・脚色された明治天皇像を行動モデルとした昭和天皇、宮中重臣の行動に関し言及されており、ここが他書と異なる視点で、注目すべきところかも。
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原敬の暗殺は日本国家の行く末に大きな影響を与えた。 ①普通選挙について、納税の要件を撤廃せずに批判されていたが、あくまでも段階的な開放を考えていたのであって、自ら選挙法を改正していったはずである。 ②政党出身の首相が、衆議院の支持を背景に宮中や陸海軍までに影響力を及ぼし、責任を持...
原敬の暗殺は日本国家の行く末に大きな影響を与えた。 ①普通選挙について、納税の要件を撤廃せずに批判されていたが、あくまでも段階的な開放を考えていたのであって、自ら選挙法を改正していったはずである。 ②政党出身の首相が、衆議院の支持を背景に宮中や陸海軍までに影響力を及ぼし、責任を持って政治を束ねるという、英国に類似した立憲君主制を確立・定着させようとした方向性が潰えた。 ③彼が存命ならば、若き昭和天皇を支え、天皇の公平な調停者のイメージを保持し、満州事変が起きても陸軍をコントロールできたかもしれない。10代の若者による凶行は、日本が日中全面戦争、太平洋戦争にむかう道を変え得る、1つの可能性を摘み取った。 張作霖爆殺事件時、前例に反して昭和天皇が過度な政治介入(田中首相の問責)を行ったことで、特に陸軍・国粋主義者からの信頼をおとすことになり、逆に、満州事変以降の積極調停に二の足をふむことにつながった。明治天皇は、政治の調停者としての役割は果たしたが、強い政治関与は行わなかった。 昭和天皇に対する風当りは、昭和に入って、明治天皇・明治時代の神格化が進んだことも拍車をかけた。 過度な精神主義とやせ我慢の建前にがんじがらめにされた息苦しい時代となった。 首相の推薦は元老&後は右大臣が実施していた。 最後の元老西園寺公望は、ライバル原敬・山縣有朋の陰に隠れがちだが、彼らの死後、調停者として随一の政治力を誇り、1920~30年代のキーパーソンとなった。
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