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静かな黄昏の国
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静かな黄昏の国

篠田節子(著者)

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商品詳細

内容紹介 内容:リトル・マーメード. 陽炎. 一番抵当権. エレジー. 刺. 子羊. ホワイトクリスマス. 静かな黄昏の国
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 2002/10/30
JAN 9784048734219

静かな黄昏の国

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商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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2022/09/04

ホラー、ファンタジー、SF、様々なジャンルにまたがる8つの短・中編。 「小羊」はカズオイシグロの「わたしを離さないで」を彷彿とさせる設定だが、カズオイシグロより7年も前に書かれているということに驚く。 圧巻だったのは表題作。 経済大国の面影を失くし、膨大な老人を抱え、アジア諸...

ホラー、ファンタジー、SF、様々なジャンルにまたがる8つの短・中編。 「小羊」はカズオイシグロの「わたしを離さないで」を彷彿とさせる設定だが、カズオイシグロより7年も前に書かれているということに驚く。 圧巻だったのは表題作。 経済大国の面影を失くし、膨大な老人を抱え、アジア諸国に取り残された老小国日本の姿を描いたディストピア小説。 今から25年ほど前に書かれたこの作品は、急速な産業の発展に起因する環境破壊が進み、超高齢化した日本が行き着く未来の姿を不気味に描きだす。 謎の感染症によるパンデミックを描いた「夏の災厄」もそうだったが、篠田さんの預言書のような小説は怖すぎる。 終始どんよりとした気持ちでなかなか進まず、暗い気持ちでやっと読み終えました。

Posted by ブクログ

2020/09/06

「平成怪奇小説傑作集1」で気になった短編が表題作の本。面白かったです。 不思議…怖い、というよりゾッとするお話。 表題作も今回も面白かったですし、「リトル・マーメード」「刺」「子羊」が好きでした。 「刺」はやっぱり40過ぎた女性は強くて良し!となりました。埋まってた白いの、なんだ...

「平成怪奇小説傑作集1」で気になった短編が表題作の本。面白かったです。 不思議…怖い、というよりゾッとするお話。 表題作も今回も面白かったですし、「リトル・マーメード」「刺」「子羊」が好きでした。 「刺」はやっぱり40過ぎた女性は強くて良し!となりました。埋まってた白いの、なんだろ……。 「子羊」は「わたしを離さないで」みたい(ネタバレ)だけど、外の世界があれより過酷で、「神の子」の育て方が本当に純粋培養みたいで良かったです。 表題作はディストピア感がとても好み。主人公、浅田、平林…どの妻みたいな最期を選びたいか。短編ですが広がりのある作品でした。

Posted by ブクログ

2016/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

魚介の苦手な私には直球なグロさでした、チビ人魚の踊り食い(≧∇≦) 臓器移植用クローンの「子羊」は、イシグロ筆頭に幾つも似たような世界設定の話あるよなーと思ったら、コッチが既に10年以上も前の話だった。 そこ行くと表題作は、終焉ビジネスモノの一つだけど、「生活維持省」やら「自殺パーラー」やら「タナトスパレスホテル」やらとは一線を画す、はるかに現実的な設定で、背筋ヒヤリとさせられる。

Posted by ブクログ

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