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砂漠と気候 気象ブックス014
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 成山堂書店/ |
発売年月日 | 2002/10/08 |
JAN | 9784425551316 |
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砂漠と気候
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砂漠と気候
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とある砂漠地域を舞台にした海外の小説を読んだことで砂漠に興味を持ったのだが,意外に砂漠を解説する書籍が存在していないようだ。本書は図書館の蔵書検索で見つけたものだが,結論から言って私の知りたかった,砂漠の構造とかどのように形成されていったのかといったことは書かれていなかった。それよりは,最終的に気候の影響などによる,砂漠の拡大・砂漠化といったことに重点が置かれていた。 砂漠は基本的に年間降水量200ミリ以下という乾燥地域にできるもので,鳥取砂丘などとは根本的に違うそうだ。砂丘は風によって砂が地表に集積してできるものだそうだ。本書に書いてあった訳では無いが砂漠の砂の層は深いところで数百メートルになるところもあるらしい。そしてサハラ砂漠などでは砂漠の中でも高低差が大きく,3千m級の山岳部もあるそうだ。「サハラ」というのは現地で砂漠を意味する単語らしい。 砂漠であっても少ないながら雨も降るし雪も降る,そんな少ない降雨によって育つ植物もあるという。生命はたくましい。 また砂漠の解説書を探さなければ。
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東西循環の仕組みが説明されているが、なぜ上空で東風になるかがわからない。日射量と反射、長波放射、熱移動が概説されているが、もう少し詳しく学びたいところ。砂漠化の植生の減少によって降雨が減少するメカニズムが確認できた。 砂漠の形成と歴史 ・6〜9月には、アジアモンスーン地域で上昇...
東西循環の仕組みが説明されているが、なぜ上空で東風になるかがわからない。日射量と反射、長波放射、熱移動が概説されているが、もう少し詳しく学びたいところ。砂漠化の植生の減少によって降雨が減少するメカニズムが確認できた。 砂漠の形成と歴史 ・6〜9月には、アジアモンスーン地域で上昇気流による雨を降らせた後、乾いた空気が上空で東風となって北アフリカからアラビア半島に達して亜熱帯高気圧で吹き下ろす(東西循環)。 ・2万年前の最寒冷期には、熱帯地域のモンスーンが弱まり、サハラ砂漠の限界も現在より数百キロ南下していた。 ・サハラの岩壁画からは、9000〜8000年前の湿潤期は動物を追い魚を捕る狩人の時代で、7500年前の乾燥期を過ぎると、6000年前を中心とする湿潤期はウシ、ヤギ、ヒツジの放牧が行われた牛飼いの時代、3000年前頃は馬の時代、2000年前以降はラクダの時代であることがわかる。 砂漠化と気候 ・地表面に到達する日射量は低緯度が高く高緯度が低いが、雲の多い赤道付近に極小が、雲の少ない亜熱帯地域に極大が見られる。 ・日射量の反射率であるアルベド値は、森林で0.05〜0.20、草地で0.15〜0.25、砂漠が0.20〜0.45、雪で0.40〜0.95。陸地の平均は0.17、海洋は0.06。 ・地表面に吸収される(到達から反射を除く)日射量は、長波放射、顕熱(温度変化)、潜熱(蒸発による温度変化を伴わない熱)、地中伝導熱として放出される。 ・正味放射量(吸収日射量から長波放射を除く)は低緯度が高く高緯度が低いが、反射量が大きく、地表面温度が高いため長波放射量が大きい砂漠地域で極小になる。 ・潜熱の輸送量は低緯度が高く高緯度が低いが、海洋や陸地内の土壌水分量が多い地域で大きい。 ・砂漠化によって植生が減少すると、アルベドが増加することで温度が下がるため、上昇気流が抑えられて降雨が減少する。それによって、ますます砂漠化と干ばつが加速する。数値実験によると、砂漠化に伴う土壌水分の減少、蒸発散量の減少が降水量を減少させる効果を持つ。
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