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顔のない男
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顔のない男
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
セイヤーズが描く傑作…
セイヤーズが描く傑作短編ミステリ。エッセイも必読。
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セイヤーズ短編集、第二弾。 ピーター卿もの短編七話&実際に起きた事件をセイヤーズが考察した一篇&探偵・怪奇小説のアンソロジーの序文として書き下ろされた一篇の、計九篇が収録されております。 軽快な会話劇とピーター卿の冴えわたる推理、そして“え・・それでええの?”というある意味余...
セイヤーズ短編集、第二弾。 ピーター卿もの短編七話&実際に起きた事件をセイヤーズが考察した一篇&探偵・怪奇小説のアンソロジーの序文として書き下ろされた一篇の、計九篇が収録されております。 軽快な会話劇とピーター卿の冴えわたる推理、そして“え・・それでええの?”というある意味余韻の残るオチが印象的な、表題作「顔のない男」も良かったですし、 「因業じじいの遺言」は、遺言の暗号を解読する為に、自作のクロスワード・パズルを作中に丸々ぶっこんでくるところが、何ともセイヤーズらしいなと思いました。 いや本当、セイヤーズって「言葉遊び」が好きですよね~。 そのワードセンスを活かせるコピーライター業は、セイヤーズにとって、ある意味適職だったのかな・・と思った次第です。 (そういえば、「顔のない男」の被害者の勤め先が広告会社でしたし、“偽ピーター卿”が登場する「趣味の問題」に出てきた“ブリードン氏”は、広告代理店を舞台にした長編『殺人は広告する』での、“あの人”の仮名でしたね・・なんて、しょーもない“広告つながり”で、つい興奮してしまい、失礼いたしました(^^;)) そして、何といっても興味深かったのは、実在の事件を考察した「ジュリア・ウォレス殺し」ですね。 セイヤーズの鋭い視点が光る、読み応えたっぷりの推理論をお楽しみ頂けます。 さらに「探偵小説論」も、アンソロジーの序文にしておくのは勿体ない程、セイヤーズのミステリ熱が伝わってくる一篇でしたね。 と、いうことで今回もバラエティーに富んだ内容の“セイヤーズ盛り合わせセット”を堪能させて頂きました。 あと、個人的な“食いつきポイント”だったのが、解説の中に載っていた、セイヤーズとバークリーのラジオ番組でのやり取り(一部抜粋ですが)「探偵問答」ですね。 てか、こんな夢のようなラジオ番組があったのか!もしこれがレギュラー放送でやっていたら、私が当時の英国人なら、絶対ヘビーリスナーになっていただろうな~。
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殺人事件の他に、遺言状探しパズル、盗難、ピーター卿が三人、など、バラエティギフトのような短編集ですね。
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