商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2001/12/17 |
JAN | 9784003225486 |
- 書籍
- 文庫
人間の絆(下)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
人間の絆(下)
¥1,144
在庫なし
商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
「彼らを赦したまえ。…
「彼らを赦したまえ。その為すことを知らざればなり」心の自由を得たフィリップの念頭に、ふいにこんな言葉が浮かぶのだった。全三冊完結。
文庫OFF
人生は無意味だと悟ったけれども、そこで探求の歩みをやめないフィリップの姿に勇気づけられ、そして先を越された感じがする。 不具のおかげで、多くの喜びの源となった自省力が身についたのだ。自省力がなかったら、美に対する鋭敏な鑑賞力や絵画や芸術への情熱、豊かな人生模様への興味も自分のも...
人生は無意味だと悟ったけれども、そこで探求の歩みをやめないフィリップの姿に勇気づけられ、そして先を越された感じがする。 不具のおかげで、多くの喜びの源となった自省力が身についたのだ。自省力がなかったら、美に対する鋭敏な鑑賞力や絵画や芸術への情熱、豊かな人生模様への興味も自分のものとはならなかったであろう。人から浴びせられた嘲笑や軽蔑は、彼の心を内へ向けさせ、永遠に失われることのない芳香を放つ花を開かせたのだ。それから、正常など世にも稀であるのが分かった。誰にだって、肉体あるいは精神に何らかの欠陥がある。 これまでのぼくは、他人が言った言葉、書いた文章に教えられた理想を追い求めてきたのであって、自分自身の心底からの願望をないがしろにしてきた。 自分の心の奥底から成し遂げたいことはなんなのか自分で答えを見つけなけりゃ意味がないと言われてるような気がしてならない。
Posted by
人間の絆っていうタイトルの先入観みたいなのがあったけど、下巻に至る頃にはなんとなく意味がわかってきて、わたしの先入観のような薄っぺらいもんじゃないとひしひしと理解して、もう最後の方は薄ら笑いを浮かべながら読んでた。106章目が記憶に残ってる、それが最後の章の方にも繋がってきて、批...
人間の絆っていうタイトルの先入観みたいなのがあったけど、下巻に至る頃にはなんとなく意味がわかってきて、わたしの先入観のような薄っぺらいもんじゃないとひしひしと理解して、もう最後の方は薄ら笑いを浮かべながら読んでた。106章目が記憶に残ってる、それが最後の章の方にも繋がってきて、批判はあったと本人が言ってたみたいやけど最後の終わり方が好き。本人の序文(訳者による配慮であとがきに持ってこられている)と、訳者後書きがかなり面白くて、長かったけど最初からここまで読み切って良かったと嬉しい気持ちで読み終えた!
Posted by