1,800円以上の注文で送料無料

西江雅之自選紀行集
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

西江雅之自選紀行集

西江雅之(著者)

追加する に追加する

西江雅之自選紀行集

2,420

獲得ポイント22P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 JTB/
発売年月日 2001/12/01
JAN 9784533040337

西江雅之自選紀行集

¥2,420

商品レビュー

2

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2012/05/02

昔この人の本を読んで、異世界観に漂ったことを思い出した。高校生ぐらいだったと思う。 中でも記憶に残っているのは、ナイロビの売春婦の描写だった。 肉感的であり、即物的。かつ観念的。異世界でありながら、確実に自分と地続きの人間。 これは、異性そのものなのだ。 明らかに連続し...

昔この人の本を読んで、異世界観に漂ったことを思い出した。高校生ぐらいだったと思う。 中でも記憶に残っているのは、ナイロビの売春婦の描写だった。 肉感的であり、即物的。かつ観念的。異世界でありながら、確実に自分と地続きの人間。 これは、異性そのものなのだ。 明らかに連続しているのだけど、明白に違う。その遷移過程には区切りを入れようがない。区切りはあるにはあるが、すべて便宜的な社会通念にすぎず、それを超えることがたぶん性なのだが、そのすそ野は思っているよりも広く、区別も定義もできない・・・ 闇夜に川のほとりに立っているような気分。そういうものなんだ、って。(むろん当時の私にここまで明瞭に言語化できたわけではないが。) それまでの私にとって、性とは、「好きな子」や「告白」や「ポルノ」だった。いわば記号だった。 それが、全く違う様相を持って、精神というよりも脊髄に響いたような気がしたものだった。性的成熟で人間を測るのならば、私はこの段階で大人になったようなものだ。 自分の性的嗜好のかなり根深い部分に、この人のメガネを通した光景がビルトインされたんだなぁ、と今になって思う。 私の性の原風景には、ニャンブラ、ンジェリ、ワンジルがいたのだと、再発見した。 感謝すべきなのかな。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品