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敗北を抱きしめて(上) 第二次大戦後の日本人
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敗北を抱きしめて(上) 第二次大戦後の日本人

ジョンダワー(著者), 三浦陽一(訳者), 高杉忠明(訳者)

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敗北を抱きしめて(上) 第二次大戦後の日本人

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2001/03/21
JAN 9784000244022

敗北を抱きしめて(上)

¥2,420

商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2024/08/01

誰かの本の中で引用されていたはずなのだが、どう言う文脈かは覚えてない。 後半読んでいけばいいこと書いてあったのかもしれない。これ、上巻だし。 でも無理だった。序章ですでに。 所詮は思い上がった戦勝国というか、神に選ばれ賎民を支配、虐殺することを許された民族だよ。 先の大戦の分...

誰かの本の中で引用されていたはずなのだが、どう言う文脈かは覚えてない。 後半読んでいけばいいこと書いてあったのかもしれない。これ、上巻だし。 でも無理だった。序章ですでに。 所詮は思い上がった戦勝国というか、神に選ばれ賎民を支配、虐殺することを許された民族だよ。 先の大戦の分析が無茶苦茶だし、日本人そもそも馬鹿にしてるし、自分達の責任は戦争に追い詰めたことではなく、未開のサルを引き上げてやることだったし、人と人との「対等な」戦争ではなく、ネイティブアメリカンのような扱いをしなかった我々に感謝しろや的な空気を、言ってなかったかもしれないが、豪快に感じたので、無理。 都市の上空を、爆撃で破壊された上空を飛ぶ爆撃機の上から、地上を写した写真を、罪の意識もなく堂々と乗せてるところで、無理。

Posted by ブクログ

2024/05/31

戦後の日本の庶民の暮らしについて書かれている。戦中も酷かったが、戦後の生活がもっと酷い。そして、戦争をやめるべき時にやめずに、ズルズルと続けて原爆まで落とされた。しかし、その間に米国の日本統治の方針が変更され、財閥が解体されるなど、徹底的に変革が加えられ、民主主義がもたらされた。...

戦後の日本の庶民の暮らしについて書かれている。戦中も酷かったが、戦後の生活がもっと酷い。そして、戦争をやめるべき時にやめずに、ズルズルと続けて原爆まで落とされた。しかし、その間に米国の日本統治の方針が変更され、財閥が解体されるなど、徹底的に変革が加えられ、民主主義がもたらされた。こう言ったことが丁寧に説明されている。ここまで詳細な内容が米国人によって書かれているとは、正直、驚きました。

Posted by ブクログ

2021/09/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

感想は下巻の方へ。(まだ読んでないけど) --- 日本国外の誰が想像していたよりも、あるいは日本国内の誰が認識していたよりも、戦争末期の日本は弱体化が激しかったというのが当時の一般的な見方であった。 このあと数年間、事実上すべてのことが、日本は完膚なきまでに敗北したのだという認識のもとに進行した。そうした認識があったために、絶望が、そして冷笑的態度とご都合主義が、根下ろし広がっていったし、同時に、完全な敗北という認識があったから、目前で古い世界が破壊され、新しい世界を想像するほかなくなった人間だけにあり得るような、すばらしい回復力と創造性と理想主義が発揮されることにもなった。こうした状況では、天皇の聖戦を遂行する過程で自分たちはいったいどれくらい他人の人生を破壊したのかをじっくり考えてみようといった気力や想像力や意欲を持てた日本人がほとんどいなかったのも、まずは驚くにあたらなかった。P38 敗戦後、疲労感と失望感が数年間も続いていたが、これは敗北による心の傷が長引いたからというよりは、むしろ戦時に蓄積した疲労が、戦後の指導層の無能とあからさまな腐敗によって増幅されたためであった。長い歴史の尺度で見れば、敗北からの日本の復興は急速であった。しかし、一般の民衆にしてみれば、戦後復興はあまりにも進展が遅く苦痛に満ちたものであった。 戦争に負けたというのに、特権階層の連中は戦争中と同じように景気よくやっているという思いが、一般の人々のやる気を一層失わせた。P120 農民たちが闇に流したのは米や芋であったから、こうした工業用製品は農民とはまったく無関係であることは明らかであった。では、これらの物資はどこから来たのか。答えは明白である。軍事物資を盗み出して隠匿した軍人・実業家・完了・政治家である。P137 耐え難きを耐えるように言われることには、長い戦争の間に日本人は慣れていた。戦争中は、少なくとも目的ははっきりしていた。我らが国家、我らが文化、我らが「国体」が外国の軍隊によって危機にされされているー人々はそう教え込まれたのである。しかし敗戦後の泥沼の中で、耐え難きを耐えよと言われることは、おのずから別のことであった。(略)こうした状況の下では、日本人のあいだに被害者意識が根を張り、この戦争の最大の犠牲者は自分たちだと多くの者が思ったとしても驚くにはあたらなかった。皇軍が遠い異国で見知らぬ民を襲って街や村を廃墟にした話などよりも、自分自身の惨めさのほうがはるかに身近で感覚的にわかりやすかった。P140-141 闇市がはびこり、上から下まで腐敗が進行していた。(略)「自由市場」のあからさまな弱肉強食の実情は、人々にショック療法に似た効果をもたらした。日本の民族と文化は、他に類のない「家族」意識によって互いに助け合い、団結しているのだと人々は教え込まれてきた。作家の坂口安吾が行ったように、人々はこれほどまでに利己的な世界を見たことがなかった。ほんの数ヶ月前にはお国のために喜んで死ぬー(略)といっていた人間たちが、いまや同胞から容赦なく金を巻き上げているのであった。P174 敗戦国・日本におけるアメリカの支配は不変であった。1947年に施行された新憲法のもとで日本人は理屈の上では市民になり、もはや天皇の「臣民」などではなくなった。しかし実際には、日本国民はいぜんとして占領軍当局の「臣民」であった。P266 (日本の)特権的な各層の知識人が、アメリカによる革命を支持し、ブルジョワ民主主義の限界を超えるところにまでこの革命を推し進めようという強い情熱を持つとはだれも予測することができなかったのである。P314 ゼネスト決行への勢いはおさえがたいように思われた。(略)マッカーサー元帥が介入し「かかる致命的な社会的武器に訴えることは許さない」と声明を発表した。(略)急進的な人々は、敵意を剥き出しにして、アメリカは「民衆のための」真の民主主義の欺瞞に満ちた敵であるとみなすようになった。P364

Posted by ブクログ

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