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ホタル帰る 特攻隊員と母トメと娘礼子
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 2001/05/23 |
JAN | 9784794210609 |
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ホタル帰る
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商品レビュー
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鹿児島県の知覧特攻基地の特攻隊員と基地の近くにある 富屋食堂のトメさんの話。 印象的だったのは、 "トメさんが虫垂炎をこじらせ、一旦死にかかってから、生き延びた後に、自分は神の思し召しでこの世に残されたのだと思い、「残されたのは、おまえにまだする仕事があるという神の御...
鹿児島県の知覧特攻基地の特攻隊員と基地の近くにある 富屋食堂のトメさんの話。 印象的だったのは、 "トメさんが虫垂炎をこじらせ、一旦死にかかってから、生き延びた後に、自分は神の思し召しでこの世に残されたのだと思い、「残されたのは、おまえにまだする仕事があるという神の御心であろう」と思い込む。そしてその信念は次第にトメの心のうちで強固なものになる。彼女の場合「する仕事がある」という命題は、やがて自分には「人のためにやらなければならない仕事がある。人のために尽くさなければならない」という方向に向かって強く収斂していく。" という箇所だろう。 何事かをなさんために人は生まれて来るのだ。 それも含めて、色々な箇所でやっぱり泣いちゃうね。 いつか知覧の特攻記念館に行ってみたいと思った。
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「あの人たちはお国のために尊い命を犠牲にしたんだよ。たった一つしかない命を投げうって死んでいったんだよ。それを忘れたら罰が当たるよ。日本人なら忘れてはいけないことなんだよ」 鹿児島の山の懐に抱かれた小さな盆地、知覧。この町の飛行場から、多くの少年飛行兵が沖縄へと飛び立ち、その多...
「あの人たちはお国のために尊い命を犠牲にしたんだよ。たった一つしかない命を投げうって死んでいったんだよ。それを忘れたら罰が当たるよ。日本人なら忘れてはいけないことなんだよ」 鹿児島の山の懐に抱かれた小さな盆地、知覧。この町の飛行場から、多くの少年飛行兵が沖縄へと飛び立ち、その多くは南冥の海に沈んだ。 肉親と遠く離れ、過酷な訓練に明け暮れる彼らを我が子同然に慈しみ、見送り、戦後『特攻の母』と呼ばれた富屋食堂の“小母ちゃん”こと鳥浜トメさんと特攻隊員の交流、“彼らから寿命を分けてもらった”戦後の、飛行兵の名誉を守る彼女の生涯の記録。 訓練の合間に通い詰める食堂の小母ちゃんに“母”を求めるほどに若い飛行兵。彼らを待つ過酷な運命を思うと涙なしには読むことができない。 残された写真の彼らの笑顔を見る。 たしかに拒む権利などなかったのかもしれない、それしか、方法が見出せなかったのかもしれない、本当は死にたくなどなかったのかもしれない。生き残ることが許されなかったのかもしれない、それはもう狂気だったのかもしれない。 後世の人が、他国の人がなにを言おうと、彼らは自らの運命に覚悟を決めて、すべてを後に残った人たちに託し、日本の復興を信じて飛び立っていったに違いない。 それほどに皆の笑顔は、美しい。
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読み終わったあとは、後悔だった。 どうしてもこんなに人への思いやりに厚いのか? 今自分は誰のために生きているのか? 自分自身のエゴだけか! そんな毎日で本当に良いのか?という後悔だ。
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