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鎮守の森は泣いている 日本人の心を「突き動かす」もの
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所/ |
| 発売年月日 | 2001/06/06 |
| JAN | 9784569615455 |
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鎮守の森は泣いている
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鎮守の森は泣いている
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国家神道は天皇=現人神を頂点とする神道そのものの一神教化によって生まれた鬼っ子であった。 明治国家の宗教政策「神仏分離」・「政教分離」について、神仏分離は日本の神仏共存の伝統的観念の歴史を破壊し日本人の内面に与えた精神的外傷は甚大であり、又政教分離については西欧のキリスト教に対し...
国家神道は天皇=現人神を頂点とする神道そのものの一神教化によって生まれた鬼っ子であった。 明治国家の宗教政策「神仏分離」・「政教分離」について、神仏分離は日本の神仏共存の伝統的観念の歴史を破壊し日本人の内面に与えた精神的外傷は甚大であり、又政教分離については西欧のキリスト教に対して「万世一系の天皇」を対置し、伝統的な神道儀礼を祭祀と宗教に分離し神道の非宗教化を招いた。 戦後、天皇は「人間宣言」をしたのに神道は「宗教宣言」をしていない。神道は曖昧なままである。 日本では太古の昔から自然への随順、風土への適応、無常感、そこに八百万の神々が生まれ崇拝されてきた歴史がある。日本の神話は歴史性は問わず、人々が祠や神社の社・鎮守の森で感受されるものを伊勢や出雲の聖地と同じく現代に語り継いできた。 平安時代の律令神道や明治の近代神道などは国家の政策で人工的に加工されたものである。同様に密教の侵食を受けた両部神道や吉田神道、儒学や国学の余光を浴びた垂加神道や復古神道など、さまざまな歴史の影響を受けて元々の神話に息づく神の道が色褪せ迷路に踏み込んでしまった。 葦津珍彦は柳田・折口の民俗学は「地方分散的な古神道」の単なる賛美に堕し日本の皇室神道による国民意識を否定し解体するものといっている。 日本の神話には①人間的な側面と森羅万象に神の気配を感じ身を慎む人間をこえる側面がある②人は死んで霊となりやがて神となる(霊魂)③神は死ぬことで神話と歴史を自然につなぐ、という特色がある。 世界宗教(キリスト教・仏教・イスラム教)は歴史の中に包含される。開祖(カリスマ)や預言者やドグマをもち、行動や思想を言語化し、教団や教会を形成し攻撃的な伝導活動をする。宗教の名において平和を語り教団の名において戦争を繰り返すことになる。 開祖と教義と伝道の宗教はこれからの人類社会に混乱をもたらしこそすれ人々に救済の手を差しのべる宗教にはなりえない。 鎮守の森の奥深く回帰することによって真に普遍的な人類の意識を手にすることができる。 そういったことを研究してきた柳田國男・折口信夫や南方熊楠の仕事は日本のかけがえのない精神的な宝であり最後に残された人類の遺産として世界に伝えていく必要がある。 ‥‥と著者の論点をまとめてみた。 神道・神話に疎い身にはわかりやすい話であった。 これは仏教が伝わって以来、在来神信仰との確執が政治争議(蘇我・物部など)を経て習合し出来上がってきた日本独特の「神道」の話であり、日本の多神教の由縁である。世界で一神教が悲惨な戦争の要因になっている現実を目の当たりにして、共感できる論考であった。
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