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トロイアの黒い船団 サトクリフ・オリジナル4ギリシア神話の物語上
1,980円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2001/10/10 |
JAN | 9784562034307 |
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トロイアの黒い船団
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トロイアの黒い船団
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
ローズマリー・サトクリフといえば、ケルトなどの古代ブリテンが舞台の作品が多い印象でした。しかし、今回はギリシャ神話。 どんなストーリー展開をするのか気になり、読み進めました。オリジナルである「古典作品」の良さを活かしつつ、サトクリフらしさも出ています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小学生の頃ギリシア神話が好きでよく読んでいたので、たいていのエピソードは知っていると思う。 今思えば、何が面白かったのだろう? 近親での恋愛、不倫、拉致、手籠め。 ギリシア神話はインモラルの宝庫ではないですか。 この本はトロイ戦争についてサトクリフが、読みやすいよう書き下ろしたもの。 トロイ戦争についても、子どものころ読んだはずだけど、当時私はなにをどう感じていたのだろう? 何も感じなかったのだろうか? 今は、ものすごく腹が立ちます。自分勝手な神々の仕打ちに。 戦争のきっかけってのがそもそも、「一番美しいのは私よ」っていう3人の女神の争いってところからして美しくない。 100歩ゆずって、「美の女神アフロディー手が一番美しい」でいいじゃん。 人間の若者に判定してもらうにしても「私を選べば素晴らしい叡智を与えよう」「私を選べば望むままの権力を」「私を選べば私と同じくらい美しい娘を」 自分の美だけで勝負しろ! 判定することになった青年パリスも、美しい見た目とは裏腹に、結構いい加減で嫌なやつ。 人妻ヘレネを誘惑して自国に連れ帰ったことからこのたびの戦争となったのに、悪びれることもなく、安全地帯から弓を射るくらい。それも渋々。 “「もしも神々がもっとご親切にしてくださったなら、わたくしは、このような妻に背を押されなければ戦に出ないようなお方に、縛りつけられることもなかったことでしょうに」” ヘレネも、この戦は神々のせいだと厭味ったらしく言っておる。 「ヘレネを返せ」「それは嫌」 これで10年も戦っているのである。 人もたくさん死んだ。 さすがにそろそろ戦争を止めようか…と思うと、神々が面子をつぶさせるまいと誰かの心に余計なことを吹きこんで、再び戦火が激しくなる。 死んでいった大勢の兵たち。 巻き込まれた妻たち。子どもたち。 神さまは死なないけど、人間は死ぬんだよ。 何の罪もなく死んでいく人たちを、なんで神様は救わないんだよ。 …それは、神は人間のために存在しているわけではないから、だと思う。 人間の善悪や喜びや哀しみとは次元の違うところに神はいる。 そう思うと、腹立たしいけど、納得はできる。 で、これ。 「ギリシア神話の物語・上」なのね。 となると、下も読みたくなってしまうではないか。 こんなに文句たれたのに。 なんて恐ろしい読書の罠。 ところでタイトルですが、黒い船団はギリシアの船団です。 ギリシアの黒い船団がトロイアを包囲している、と、そういう意味。 これはちょっと勘違いさせやすいタイトルだと思う。
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サトクリフオリジナルの3作目。 登場人物に血が通っていて挿絵も美しく名場面は落とさない どこまでがオリジナルでどこまでがサトクリフオリジナルなのか分からなくなっちゃうのが困りますがそれはこちらの問題です!
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