商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 2001/11/20 |
JAN | 9784047913899 |
- 書籍
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運命の双子
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運命の双子
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合双生児のことを俗にシャム双生児と呼ぶけれども、 そもそもは、エン&チャンという、双子が有名になったことがきっかけ。 歴史の中では、結合双生児の道化師などが度々出て来るけど、 おそらく、マスメディアに乗った史上初の結合双生児が彼ら。 それ故に、シャム(タイ)出身のため、それが代名...
合双生児のことを俗にシャム双生児と呼ぶけれども、 そもそもは、エン&チャンという、双子が有名になったことがきっかけ。 歴史の中では、結合双生児の道化師などが度々出て来るけど、 おそらく、マスメディアに乗った史上初の結合双生児が彼ら。 それ故に、シャム(タイ)出身のため、それが代名詞となったのだ。 これは、ドキュメンタリーではなく、エン&チャンを題材にした小説。 生没年、出身、結婚、アメリカに渡った理由などの大筋は史実通りだけど、 あとはほとんど創作。 胸の辺りで筋肉質の組織でつながって生まれたエンとチャン。 その姿から、彼らはシャム国王に召し抱えられ、 ついでアメリカに渡って、見せ物(サイドショー)のスターとなる。 しかし、ほとんど金はもらえず、 18歳の時に逃げ出し、そのあとは自分たちでマネージメントして、財を築く。 そして、二人の姉妹と同時に結婚。 ついに彼らが夢見てきた幸せを手にしたと思われたが…… エンの一人称で描かれている。 生まれたときから常に弟とつながったままで、 誰よりも彼を愛し、憎悪してきた人生。 エン自身はできることなら分離したかったのだが、 体の弱いチャンにはそれは考えられなかった。 妻たちのと奇妙な生活。 大勢の子どもたち。 南北戦争。 全てが人と人との関係。しかし、彼らは決して別れることはできなかったのだ。 ラスト間際、人生最初で最後の兄弟喧嘩は痛切。 現実のエンとチャンもやはり姉妹と結婚して、 二つの家を建てて、3日半ずつ、お互いの家で妻と暮らしたそうだ。 実際の二人はかなり仲が悪くなったらしく、後年、チャンの酒癖が悪くなるのは小説どおり。 それでも離れることができない。 はたして二人がどういう心で人生を送ってきたのかはわからない。 できることなら、幸せであって欲しいんだけど、 他の人間には想像できない人生だからなぁ。 でも、見世物と言う使役される存在から、 結婚して、農場を持って、奴隷さえも雇う主人になったというのは、稀有な存在。 そういう意味では幸せだったのかな。 ちなみに、途中ちょっと出てくるバーナムは有名な興行師。 今言われるジャンボという意味は、 彼が見せ物で使っていたジャンボという名の巨大な象が元。 いかにも奇形児を見せ物にして食い物にしていたようなイメージだけど、 彼らにはちゃんと家が建てられるくらいの報酬を与えていたとか。
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