商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 恒文社21/恒文社 |
発売年月日 | 2001/10/20 |
JAN | 9784770410559 |
- 書籍
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もう切るわ
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もう切るわ
¥1,980
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商品レビュー
3.3
20件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すっかりハマってしまった井上荒野。最初は妻の過去と現在の話が交互に出てくるのかと思ってたら、片方は妻で片方は愛人だった。これは意図的に誤解させてるのか、それとも私が誤解しただけなのかな。 この男はほんとクズだと思うんだけど、どんなクズでも生きてるし死ぬんだよな… やはり、死の持つ鮮烈さの前ではクズさも霞んで見える。 「もう切るわ」、電話のことだと思っていた。
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病に侵され、もうすぐ死を迎える男の妻と愛人。 それぞれの視点からの、それぞれの気持ち。 愛がなくても夫婦と呼ばれる関係。 愛があっても所詮は不倫と呼ばれる関係。 みんなの感情がぐるぐる迷子になって。 「もう切るわ」ってみんなが切りたい何かを思い浮かべながら 言いたがっているような...
病に侵され、もうすぐ死を迎える男の妻と愛人。 それぞれの視点からの、それぞれの気持ち。 愛がなくても夫婦と呼ばれる関係。 愛があっても所詮は不倫と呼ばれる関係。 みんなの感情がぐるぐる迷子になって。 「もう切るわ」ってみんなが切りたい何かを思い浮かべながら 言いたがっているような気がした。
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夫と妻と愛人。井上さんの描くこの世界を不思議と心地よく感じてしまう私。 愛しているのか憎んでいるのか、静かに日々が過ぎていくなかで時折顔を出す膿んだ感情。嘘なのか本当なのか、相手を傷付けたいのか自分が傷付いているのか、さらりと書かれているのにずーんと心に重くのしかかってくる。 あ...
夫と妻と愛人。井上さんの描くこの世界を不思議と心地よく感じてしまう私。 愛しているのか憎んでいるのか、静かに日々が過ぎていくなかで時折顔を出す膿んだ感情。嘘なのか本当なのか、相手を傷付けたいのか自分が傷付いているのか、さらりと書かれているのにずーんと心に重くのしかかってくる。 あとがきで、心の迷いを表現したかったと言われていた井上さん。まさに抜け出せない迷路にはまった感覚に陥りました。
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