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日本の近代(3) 明治国家の完成 1890~1905
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2001/05/30 |
JAN | 9784124901030 |
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日本の近代(3)
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日本の近代(3)
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商品レビュー
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明治憲法が制定され議会がスタートする。その前後の記述を読んでもなんだかゴチャゴチャしていてスッキリしない。明治の元勲たちはだれもこれをスッキリと統治できない。内閣が発足してもああだこうだと議論百出で前に進まない。この国の様相は今も昔も変わらない印象を受ける。にもかかわらず、富国強...
明治憲法が制定され議会がスタートする。その前後の記述を読んでもなんだかゴチャゴチャしていてスッキリしない。明治の元勲たちはだれもこれをスッキリと統治できない。内閣が発足してもああだこうだと議論百出で前に進まない。この国の様相は今も昔も変わらない印象を受ける。にもかかわらず、富国強兵、殖産興業の旗印のもとで国全体は何かしらの方向に動いていくし、日清/日露の戦争では勝利をものにしてしまうわけだから、なにも聡明で豪腕の指導者が国をひっぱっていくことが良いこととは限らないのかも知れない。
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御厨貴著『日本の近代 3 明治国家の完成』。明治23年から15年。議会開設から日露戦争までが対象。 20世紀。 実は時代としての20世紀開幕を最初に取り上げる。世紀移行の局面を雑誌の表現で、垣間見る。脱亜入欧をめざして、30年。世紀の移行と20世紀をインテリは、いかに解す...
御厨貴著『日本の近代 3 明治国家の完成』。明治23年から15年。議会開設から日露戦争までが対象。 20世紀。 実は時代としての20世紀開幕を最初に取り上げる。世紀移行の局面を雑誌の表現で、垣間見る。脱亜入欧をめざして、30年。世紀の移行と20世紀をインテリは、いかに解するか。そこから、本書ははじまる。 統治ゲーム。 国会開設。しかし、宰相は天皇が任命し、内閣は天皇を補弼する。 帝国憲法の下では、議会にささえられていない。そうした憲法のもとにあって、藩閥内閣は議会との議論に未熟であるうえ、内閣と議会の間に支持関係がないから、開会した議会は迷走する。そこのところを<統治ゲーム>と位置づける。 明治天皇。 そこのところに『明治天皇記』を駆使して、内閣と議会とのあいだに、天皇の存在感が示される。 あるときは、いくつかのシナリオを示して宰相にえらばせ、元老の制を駆使して、調整役を果たす。 明治天皇。なかなか理論家にして、事態の整理の明確さが示されている。 明治国家の完成。 到達点は帝国憲法、国会開設ながら、それは形。憲法と内閣・議会がかみあい、安定の時期をむかえるのは意外にも、5年間その職にあった桂太郎内閣。日露開戦にいたる時期に「完成」期をむかえると、するかのようである。 帝国議会から日露戦争。そこを「明治国家の完成」とするうちに、制度の発生と安定して機能する面を読み解く。本書の意図であろう。(中央公論新社 2001年)。
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日本の近代シリーズも最終回。100年前に20世紀を迎えようとする明治日本において元号と西暦の二つともが新鮮に時代を感じさせていた。内閣制度、立憲君主国、議会の成立した初期が現代にどう繋がるのか興味が尽きないところでしたが、選挙での殺人、対立の収め方を知らない議会など、今からでは...
日本の近代シリーズも最終回。100年前に20世紀を迎えようとする明治日本において元号と西暦の二つともが新鮮に時代を感じさせていた。内閣制度、立憲君主国、議会の成立した初期が現代にどう繋がるのか興味が尽きないところでしたが、選挙での殺人、対立の収め方を知らない議会など、今からでは想像も出来ない歴史を感じると共に、今と共通する点もいくつか見えてきます。伊藤博文、近衛篤麿(貴族議員・文麿の父)、松方正義、星亨などの人物と、そして実は色々立憲君主として、遠慮がちに日清戦争に反対し、広島大本営で勝利の軍歌に喜びを顕にした、また陸奥宗光が嫌いだったなど悩み多かった明治天皇が初めて人間味を持って迫ってきた面白い本でした。
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