1,800円以上の注文で送料無料
“出雲
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1224-29-00

“出雲"という思想 近代日本の抹殺された神々 講談社学術文庫

原武史(著者)

追加する に追加する

“出雲

1,221

獲得ポイント11P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2001/10/10
JAN 9784061595163

“出雲"という思想

¥1,221

商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

レビューを投稿

2010/05/28

大和政権が確立する遥…

大和政権が確立する遥か昔、出雲地方に成立した出雲王国。スサノオノミコトが建国したといわれ、その孫の、大黒天として知られる大国主命が、大和に入ってきた天孫族に国を譲ったといわれる。日本は、前者の国つ神系と、後者の天つ神系が並存する特殊な国なのである。出雲族の名残は全国各地に残ってお...

大和政権が確立する遥か昔、出雲地方に成立した出雲王国。スサノオノミコトが建国したといわれ、その孫の、大黒天として知られる大国主命が、大和に入ってきた天孫族に国を譲ったといわれる。日本は、前者の国つ神系と、後者の天つ神系が並存する特殊な国なのである。出雲族の名残は全国各地に残っており、その一つが大宮氷川神社である。出雲族を考察した名著。

文庫OFF

2025/09/17

明治時代における国家神道の形成の裏で、出雲国造の千家尊福がオホクニヌシを中軸に据える神学をたずさえて戦いをいどみ敗れた経緯と、彼の思想の背景にあった復古神道における幽界にまつわる解釈の歴史をたどった本です。 『日本書紀』の一書第二には、オホクニヌシが国譲りを承諾し、「顕事」をニ...

明治時代における国家神道の形成の裏で、出雲国造の千家尊福がオホクニヌシを中軸に据える神学をたずさえて戦いをいどみ敗れた経緯と、彼の思想の背景にあった復古神道における幽界にまつわる解釈の歴史をたどった本です。 『日本書紀』の一書第二には、オホクニヌシが国譲りを承諾し、「顕事」をニニギに託すとともに、もうひとつの世界である「幽事」の支配を引き受けることになったとしるされています。このことに注目し、アマテラスを中心とする神道理論に対抗する言説を構築したのが、平田篤胤でした。本居宣長の没後の門人を名乗った篤胤は、死後の霊魂が黄泉国に赴くとする宣長の考えに反対し、われわれの死後のありかたについて独自の主張を展開しました。 こうした篤胤の思想は、江戸時代後期に大きな勢力をもつにいたりますが、明治になると水戸学や大国隆正の神道理論の後塵を拝することになります。明治政府は、アマテラスを中心とする神道理論にもとづいて、近代の国民国家の構築に好都合な国家神道をつくりあげようとしますが、そこに理論闘争をもちかけたのが、スサノヲとオホクニヌシを祭神とする出雲大社の千家尊福でしたが、最終的には天皇の勅裁によって彼の主張はしりぞけられるにいたります。 また著者は、「幽」の世界についての言説をつむいで、アマテラスを中心とする神道理論に挑戦した大本教をとりあげ、第二の「敗北」としての意味をそこに認めています。ほかに、出雲系につらなる埼玉県の大宮氷川神社について考察をおこなった文章も収録されています。 篤胤の思想のうちに、近代国家の確立をさまたげる要素がふくまれていたことが、歴史的な観点から跡づけられているように感じました。

Posted by ブクログ

2021/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明治政府は、アマテラス<伊勢>の系統をひく天皇だけが正統的な日本の支配者であることの意義づけに奔走した。 スサノヲやオオクニヌシをはじめとする<出雲>の神々との整合性が必要になってくる。 様々な議論と、権力闘争が宗教界で行われた。 出口ナオの大本教は、<出雲>に接近し、出雲の千家尊福は、独自に活動を広げている。 そして埼玉。埼玉に多い氷川神社は、オオクニヌシを祭る<出雲>系の神社であった。古代出雲と埼玉との関連性、天皇の首都・東京都のとの関連、興味深い視点でした。

Posted by ブクログ