商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2001/02/07 |
JAN | 9784480086150 |
- 書籍
- 文庫
アラブが見た十字軍
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アラブが見た十字軍
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商品レビュー
4
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何十年、何百年経とう…
何十年、何百年経とうと、過去に起こされたことが消えるわけではありません。知らないということが罪になる。日本人にとっても他人事ではありません。
文庫OFF
図書館で借りた。 「十字軍」と言えば、中世においてキリスト教徒が聖地奪還をかけて遠征した~という歴史の話である。それを迎え撃つ側、アラブ側から記されたのが本書だ。 歴史の教科書でもアラブ側からの見方・見解はほとんど見かけない。しかしながら、アラブ人の深層心理には刻々と刻まれている...
図書館で借りた。 「十字軍」と言えば、中世においてキリスト教徒が聖地奪還をかけて遠征した~という歴史の話である。それを迎え撃つ側、アラブ側から記されたのが本書だ。 歴史の教科書でもアラブ側からの見方・見解はほとんど見かけない。しかしながら、アラブ人の深層心理には刻々と刻まれている歴史だ。非常に貴重な資料と感じる。それを小説的に知り深めることができた。 まず、アラブからは「十字軍」なんて呼ばない。「フランクがいきなり襲って来た」が基本的な見え方。なんて野蛮な奴らか、である。 また、ただ襲ってくる野蛮人共であれば一致団結して守ればよいのだが、アラブ側も残念ながら一枚岩ではない。そもそもアラブも、アラブ人によって統一されることは歴史上少ない。そこからさらにモンゴルの足音も聞こえてきて、しっちゃかめっちゃかだ。 余談だが…、「シロップ」と「シャーベット」が同じ語源ということを知った。
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西欧ではなく、中東の視点から、十字軍遠征の歴史を紐解く。今でこそ西欧は先進国と言われるように、世界的に生活水準が発展してる。ところが、中世時代までさかのぼると、中東のほうが、物資、文明ともに上回った。中東から見て、西欧による十字軍遠征は野蛮な行為だと見なしていた。 十字軍遠征...
西欧ではなく、中東の視点から、十字軍遠征の歴史を紐解く。今でこそ西欧は先進国と言われるように、世界的に生活水準が発展してる。ところが、中世時代までさかのぼると、中東のほうが、物資、文明ともに上回った。中東から見て、西欧による十字軍遠征は野蛮な行為だと見なしていた。 十字軍遠征を語るうえで欠かせないのがサラディンである。この人物に一般的に評価が高いイメージであるが、本書のp314~ 316を読むと、たしかにイメージ通りである。西欧、中東ともに好印象なのは珍しい。
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