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近代インドの歴史
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近代インドの歴史

ビパンチャンドラ(著者), 粟屋利江(訳者)

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近代インドの歴史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 山川出版社/
発売年月日 2001/08/20
JAN 9784634673502

近代インドの歴史

¥5,830

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2012/01/03

山川出版社の『中世インドの歴史』(サティーシュ・チャンドラ)の姉妹編。 『中世インドの歴史』が多民族の攻防で複雑なのに対し、本書は「英国vsインド」の図式で判りやすいですw ムガル帝国の衰退による諸国家独立から、英国による侵略の過程、英国支配完了後の植民地統治による悲劇、そして独...

山川出版社の『中世インドの歴史』(サティーシュ・チャンドラ)の姉妹編。 『中世インドの歴史』が多民族の攻防で複雑なのに対し、本書は「英国vsインド」の図式で判りやすいですw ムガル帝国の衰退による諸国家独立から、英国による侵略の過程、英国支配完了後の植民地統治による悲劇、そして独立への戦いが描かれています。 特筆すべき人物は二人。 ラームモーハン・ローイと、ダーダーバーイー・ナオロージー。 ともにインドの独立を目指し、インド民衆の覚醒活動と独立運動を始め、それに一生を捧げた指導者です。 もちろん、マハトマ・ガンディーや、ジャワーハルラール・ネルーら、独立を達成した有名な指導者たちの足跡も描かれています。 独立に必要だったのは、サティー(寡婦殉死)の廃止、寡婦の再婚、女性教育など、いずれも女性解放だったようですねw ガンディーが目指した、英領インド帝国の統一体としての独立という視点から述べられているため、パキスタンなどの独立とその要因になった宗派主義に対しては否定的な見解となっています。 また第二次大戦中にチャンドラ・ボースが独立のためにファシスト国の支援を受けて英国と戦った点を肯定しつつも、ファシズムや日本帝国主義に対しては否定的な見解で、インドにとっても災厄でしかなく、 「日本のおかげでアジアは独立できた」 という日本右派の自己弁護が欺瞞に過ぎないことが判ります。 近年インドで発生しているヒンドゥー至上史観による低次元な個人攻撃に警鐘を鳴らし、それが日本の自由主義史観という侵略肯定史観とも似通っている点も指摘しています。 本書もインドの高校生向け教科書として書かれたもので、インド近代史を学ぶためにオススメの一冊です。 ・・・ところで著者の姓が『中世インドの歴史』の著者と同じなのは、偶然でしょうか?それとも兄弟?w ニン、トン♪

Posted by ブクログ

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