男の独り料理 健康もおいしさも自分でつくる

婦人之友社編集部(編者)

• 販売会社／発売会社: 婦人之友社/
• 発売年月日: 2000/04/25
• JAN: 9784829202593

商品レビュー

2011/03/26

「新生活、一人暮らしを始めるという男性によい本はないか」というテーマで探すことになり、送られてきた。私はとても好感のもてる本だ。婦人之友社は、ごく普通の人たちが「自分はどういう工夫をしているか」をうまく紹介し、読者を啓蒙するのが上手だ。
その意味で、文章を読むのが好きな男性はおそらく愛読することだろう。面倒なことは嫌いだから、とにかくちゃちゃっと教えてくれよ、という男子には向かない。我が家の男性は現在のところ独り暮らしの予定はないが、残念ながら二人とも後者だ。彼らには向かないだろう…。

2010/09/23

＜お母さん学に大いなる発展をもたらした伝説的一冊＞

◇とくに、女性と話すときの一番の話題ではないでしょうか。私の職場にはとくに“おかあさん”が多いので、｢今日は何を作るんですか？｣というような話には、みなさん気さくに返事をしてくれます。42

◆この一節だけで★5。見つけた時は目を疑ったね。その手があったか、と。これで街行くお母さん達との話のとっかかりに困る事もねえ…ありがてえ…。

本書のメインは、料理研究家でもなんでもない、市井の独り暮らし男性達の自炊生活に関するコラム｢これが私の「独り料理」｣。これが実に面白い。

総じて大事なのは3点あって、①手を抜く事②コスト意識を持つ事③野菜を意識して多目に取ることの3つ。非常に現実的な提案がなされている。

◇鷲田清一氏(大阪大学教授)の講演にあった。｢経済効率優先の消費社会ではカネになる賃労働が優先されるため、家事労働は軽視されてしまったが、家事労働こそ“自分が生き物であること”を認識する大切な行為であり、その最後の砦が“台所”だ｣というのだ。57

◇“立派な料理”じゃなくてもいい57

2006/03/04

男は独り暮らしを始めると、とかく外食に頼りがちである。そこを自炊することで、健康に、そして経済的に生きることができる。そんな素敵なライフスタイルへの足がかりとなる本。単なる料理本として終わるのではなく、より一歩進んで“男が独りで健やかに生活するにはどうすべきか”ということに着眼を置いている。自分はこの本を読んで自炊を始めた。