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吉本ばなな自選選集(2) Loveラブ 吉本ばなな自選選集2
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商品詳細

内容紹介 内容:白河夜船. ハチ公の最後の恋人. ハネム-ン. 大川端奇譚. ミイラ. バブ-シュカ
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2000/12/20
JAN 9784106463020

吉本ばなな自選選集(2)

¥1,980

商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2018/01/29

「ここではOLなんて私だけだし、会社ではこんなかっこうして夜こんな友達といるの私だけでしょ?その程度でいいのよ。でも私みたいな人がたくさんいるところだと、すごく不安なの。」 ミキちゃんは言った。 「その程度の差別化でいいのね。」 私は言った。 「そうなのよ。」 ミキちゃんはにっこ...

「ここではOLなんて私だけだし、会社ではこんなかっこうして夜こんな友達といるの私だけでしょ?その程度でいいのよ。でも私みたいな人がたくさんいるところだと、すごく不安なの。」 ミキちゃんは言った。 「その程度の差別化でいいのね。」 私は言った。 「そうなのよ。」 ミキちゃんはにっこりした。他人というものをまるで考えに入れていない特殊な笑顔だった。 ・ 「あらゆる雑多なことを、いい悪いなんて言ってられない、起こったことをなにもかもごちゃごちゃ含んだ、ひとつの宇宙を創って、いつの間にか大きく大きく流されて、気づいたら世にもすてきなところにいること。 そう、つまりね、そんな責任をひとつにすること。 私は泣きながら訴えた。 なんでこんなにすばらしいことをみんな、毎日してるのに、みんな、特別には幸せそうじゃないの?」 ・ 「人生には時々、その人が望んでいるなら、と涼しい顔をしているわけにはいかないことがあるのかもしれない。勘としかいいようのないなにかのために、必死になったり自分が心もとなくなっても、わけのわからない、後にならなければわからない動きをなにがなんでもしたほうがいいこともあるのかもしれない。」 ・ 「そのことを思い出して、その時に感じていたよりもずっと楽しかったりすることで、その人の大切さがわかる時がある。」

Posted by ブクログ

2015/12/24

ばななさんは「これは愛をテーマにした作品集なのか」、と仰っていますが、私はばななさんの作品はこの集に収められていないものも全て含めて愛の話だと思っています。その中でも、人を心の奥底から愛するとこうなるのだ、という感覚をこれでもかと魅せてくれる作品が揃っています。 〜メモ〜 白河...

ばななさんは「これは愛をテーマにした作品集なのか」、と仰っていますが、私はばななさんの作品はこの集に収められていないものも全て含めて愛の話だと思っています。その中でも、人を心の奥底から愛するとこうなるのだ、という感覚をこれでもかと魅せてくれる作品が揃っています。 〜メモ〜 白河夜船は眠り。 ハチ公〜は宗教。 ハネムーンも宗教、そして身近な死。傷の治癒。 大川端奇譚は性欲、そして家族 ミイラは成人を目前にした女の危うさ(ある種の思春期)と死 バブーシュカは声、言葉にならない次元での愛 読後すぐに思い浮かんだ各話のキーワードを列挙ひてみました。どれも生に直結していて欠かせない、避けられない。 あと、私がかなり驚いたのは、ばななさんの作品で初めて「肌に合わないかも」と思った作品があったこと。ミイラがそれでした。p338〜339にかけての2ページが、急に突き放されてしまった感覚がした。皆さんそうだったのか、私が経験したことのない愛情故の現象だったのか、それは分かりませんがp(

Posted by ブクログ

2015/08/28

白河夜船の、前に読んだときの自分の感想を読んで、ちょっとだけびっくりした。 なんだか今回はこわいような、暗い気持ちになったのだ。最後までそのトーンから抜け出せなかった。 どんよりした空が似合うなぁと思って、前に読んだときに本を借りたこととかもどうしても浮かんでしまったりなどしなが...

白河夜船の、前に読んだときの自分の感想を読んで、ちょっとだけびっくりした。 なんだか今回はこわいような、暗い気持ちになったのだ。最後までそのトーンから抜け出せなかった。 どんよりした空が似合うなぁと思って、前に読んだときに本を借りたこととかもどうしても浮かんでしまったりなどしながら。 これを好きって言えた、あの頃の自分を思う。 ハチ公の最後の恋人は読もう読もうと思いつつ読めないのが続いたので今。 恋は苦しい。美しい。第5章の終わり、涙がでた。 バブーシュカが静かで、雪なのにあたたかくて、余韻に浸りつつ読了。 “LOVE”と冠してはいるものの、“恋愛小説”という言葉が全くもって似合わない、そんな小説群。 良いんだけど、ほかの巻の方が好きかなぁ。私が好きなばななが自然に表れている感じで。

Posted by ブクログ

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