商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房/ |
発売年月日 | 2000/07/31 |
JAN | 9784152082909 |
- 書籍
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黒い犬
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黒い犬
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商品レビュー
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かつては共産主義者の同志として、そしてなによりも深い愛情で結びついていた夫婦バーナードとジューン。なぜ、彼らは突然破局を迎えたのか?私は義理の両親にあたる二人の人生に強い興味を抱き、回想録にまとめるため、独自に真相を探りはじめた。二人から話を聞くうち、やがて彼らが袂を分かった背後...
かつては共産主義者の同志として、そしてなによりも深い愛情で結びついていた夫婦バーナードとジューン。なぜ、彼らは突然破局を迎えたのか?私は義理の両親にあたる二人の人生に強い興味を抱き、回想録にまとめるため、独自に真相を探りはじめた。二人から話を聞くうち、やがて彼らが袂を分かった背後に“黒い犬”の存在があったことが判明する。犬の姿を借りた“悪”に出会い、すべてが変わったと主張するジューン。悪の象徴など、ジューンの妄想にすぎない、と一笑に付すバーナード。“黒い犬”は実際に存在したのか?それともジューンが生みだした想像の産物なのか?私は彼らの人生を影のように覆う“黒い犬”の真実を追究するが…。ヨーロッパ戦後思想史を背景に、鬼才が夫婦の魂と愛の軌跡をサスペンスフルに描く。イギリスでベストセラーを記録した、ブッカー賞作家による注目の長篇。
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どうやら黒い犬というメタファーの意味を理解していないことには中々難しい作品ではあるらしいということだけは分かりました。 その上での負け犬的感想だが、材料が小説に昇華仕切れていない感じがする。結局夫婦の不和とも必然とも言える相違にどう絡ませたかったのか?終結部が冒頭にリンクしてない...
どうやら黒い犬というメタファーの意味を理解していないことには中々難しい作品ではあるらしいということだけは分かりました。 その上での負け犬的感想だが、材料が小説に昇華仕切れていない感じがする。結局夫婦の不和とも必然とも言える相違にどう絡ませたかったのか?終結部が冒頭にリンクしてないと思いますな。 ただ色々読者に考えることを強いる作品であることは事実、読んで損はないのでは。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アマゾンのレビューはあまり良くなくて、期待していなかったのだが、やはりマキューアン、良かった。 愛し合う二人が少しずつ、けれども決定的にすれ違って行く様子は『初夜』を思わせる。『初夜』はまさにそこに焦点を当てている作品だが、こちらはベルリンの壁崩壊や、戦中の非道な行為を描くことで現代ヨーロッパの不安や憂鬱も描いているため(その象徴が「黒い犬」)やや焦点がぼけてしまった感はあるかな、という気がした。 しかし蜻蛉を採ったことで起こる諍い(p98~)や「神がいるいないの問題を科学で解決しようとしても彼女には伝わらないし、世界の価値を精神的な面からとらえようとしても彼には伝わらない」(p160)など、どこの男女にもありそうなシーンは印象的で、心に残った。
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