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蔓の端々
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蔓の端々

乙川優三郎(著者)

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蔓の端々

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2000/04/20
JAN 9784062097956

蔓の端々

¥1,870

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2022/12/29

伏線の回収はされていて、最後にはスッキリとしたが、現世だけでなく、生まれ持った宿命や怨恨に左右されていく時代背景や誰も幸せでなく思えてしまう刹那が辛過ぎた。読みやすさはある。

Posted by ブクログ

2013/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青年武士・禎蔵にとってはある日、武芸の友人・礼助と幼い頃から思いを寄せた隣の八重の突然の失踪。八重の父の領外追放もあり、大きな虚脱感と不可解な気持ち。そして藩の上層部における権力闘争に巻き込まれていく武士たちの悲しい末路。乙川のいつもの美しくも哀しい世界ですが、今回はあまりにも救いがない悲惨な最後に思えました。最初の失踪の謎がだんだん大きくなっていき、最後にその謎が分ったとき、あまりにも大きな勘違いに愕然とし、幼い日々からの思いが否定されてしまうような痛切な淋しさを感じさせてくれました。

Posted by ブクログ

2013/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容(「BOOK」データベースより) 7歳で父の組子・瓜生仁左衛門に預けられた禎蔵は、剣術に自力で這い上がる道を見出し、出世した。しかし、否応なく藩内の大きな力に巻き込まれていく下級武士の悲哀を身近に感じながらも、幼なじみの失踪と、父の死の謎を問い続ける。藩権力に翻弄される下級武士たち。その中で、若き剣術師範は、手探りしながらも誠実に生きようとする。待望の書下ろし長編時代小説。  初めに謎をもうけて、読者を引き込む手を使っていますが、 その謎への答えが、 主人公が「幼稚」で「馬鹿」だったので、 幼馴染で妻にしようとしていた女性の心が全くわかっていなかったというのには、がっかりしてしまいました。   「なぜわしに隠していた」  「しかし、言ってくれていれば、 ひとこと打ち明けてくれれば、 あるいはこんなことにならずに済んだかも知れん、 そういう別な道もあったのではないか」  「いいえ、それは・・・・」  八重は言いかけて、 いったん禎蔵に向けた眼をゆっくりと逸らした。 「いまさら申し上げても仕方のないことですが、 わたしはあなたさまに嫁ぐと決めて父母に胸のうちを打ち明けたことがございます、 ですが、 その翌日、 あなたさまはわたくしの思いついた気持ちをお笑いになりました、 あのときからわたくしはあなたさまに嫁すことを諦めておりました」  「あのころの八重はまだ子供だった」  「いいえ、 わたくしは女子の眼でしっかりとあなたさまを見ておりました、 あなたさまがわたくしを見ていなかっただけです」  「・・・・・・・・・」

Posted by ブクログ

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