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彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/ |
発売年月日 | 2000/05/01 |
JAN | 9784022574848 |
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彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
三十歳になってもボロアパートで、旅館経営をやってるおふくろのすねをかじりつつ、たまにバイトしつつなんとかやって、昔一緒に住んだことがある花子がまた引っ越してきたり、お隣の岡崎さんていうベテランの愛人さんとか、小説家のおばさんとか、グズな弟と強い男性性をもった奥さんとか、塾のバイト先の先生でモテようという欲求が知識のひけらかしにいってしまう小林くんとかとか…… まあとにかく次から次へといろいろな人が出てくるわ、女性の会話に見られるような話題の飛躍に次ぐ飛躍、その中にもまた別の人物の噂が語られ、実はその人物が知り合いの知り合いだったみたいに現実に復帰してきたり、と。 精緻に点検するように読み始めたせいか、はじめはこの文章にかなり抵抗感があったが、次第に「これはノリだ」とわかってだんだん彼女(たち)のお喋りに付き合ってみたくなった。 何の事前情報もなく手に取った本書だったが、ちょうどピンポイントで関心のあるテーマがいくつか扱われていた。つまり…… 「所有と存在」「セックスが交換可能であるという認識」「交換のグロテスクさ」「働かざるもの食うべからずの違和感」「経済について」「男の無反省」「経済は男の言い訳のために作られたのではないか」「女の無客観性」「女性蔑視」 「阿Q風冷奴」は実際に作って食べた。 にぶやたかしの解説も興味深い。 「カタリー派」とか、谷崎潤一郎の「下痢」とかおもしろいテーマが盛りだくさんって感じだ。
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久々に目白四部作を読んでいて、小春日和が好きなのでこの本のことを思い出し、読んでみたくなったが通常には販売しておらず、古書をもとめることになり、驚いた。こんなにおもしろいのになあと。 だらだらとした大学生(桃子)はだらだらとした大人に、ちょっとピリッとした大学生(花子)は相変わら...
久々に目白四部作を読んでいて、小春日和が好きなのでこの本のことを思い出し、読んでみたくなったが通常には販売しておらず、古書をもとめることになり、驚いた。こんなにおもしろいのになあと。 だらだらとした大学生(桃子)はだらだらとした大人に、ちょっとピリッとした大学生(花子)は相変わらずちょっとピリッとした大人になっていて、人間そうも変わらないけどすこしずつは変わっていくというのが読み取れるし、相変わらずいじわるな自分の作品を使った入試問題への言及なども有り再読も楽しめた。
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小気味の良いガールズトークといった感じでしょうか。皮肉たっぷりに物事の本質を指摘しているところがすごいなと感心しました。たまにはこういうスパイスの効いた作品を読むのも新鮮で面白いです。
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