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夢の読み方 夢の文法 講談社+α新書
858円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2000/09/20 |
JAN | 9784062720328 |
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夢の読み方 夢の文法
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商品レビュー
2.7
4件のお客様レビュー
一般書ながら、読み応えがあった。内容が難解なわけではないのだが、思考形態が独特に感じた。 本書の結論は、序文で河合隼雄が述べているように、意識が「内容」を扱うのに対し、夢(無意識)は「関係性」を扱うという事。 さらに「関係性」を「体験」と言い換えたりしているが、個人的にこれは...
一般書ながら、読み応えがあった。内容が難解なわけではないのだが、思考形態が独特に感じた。 本書の結論は、序文で河合隼雄が述べているように、意識が「内容」を扱うのに対し、夢(無意識)は「関係性」を扱うという事。 さらに「関係性」を「体験」と言い換えたりしているが、個人的にこれは勇み足だったかなと思う。ただ、夢は関係性のみならず、意識で捉えきれない個別具体的で豊穣な体験世界を包含しているという事だろう。 著者はあまり読者の読みやすさということを考えておらず、自分の思考過程をストレートに提示してくるので、特に前半は読みにくい。 しかし後半ではそれが生きてきて、夢のみならず心理療法全般に通じるような独自の本質論を展開させている。ここに気づきが多く、収穫あった。
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夢分析の入門書としては、本当に良くできている。 フロイト、ユングの説を踏まえながら、意識の世界の文法=内容が軸で対象化が根底にある、夢の世界の文法=関係が軸で意識生活を補償する、とそれぞれの役割分析が分かりやすく語られ、説得力がある。 また、一般の相談関係や治療者-クライ...
夢分析の入門書としては、本当に良くできている。 フロイト、ユングの説を踏まえながら、意識の世界の文法=内容が軸で対象化が根底にある、夢の世界の文法=関係が軸で意識生活を補償する、とそれぞれの役割分析が分かりやすく語られ、説得力がある。 また、一般の相談関係や治療者-クライエントの関係も、夢の「関係論」を意識することで、かなり違った様相を帯びてくる、と指摘したくだりは目から鱗だった。
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夢のことを考えていくことは、現実とはなにかということを考えていくことと深く結びついている。 その意味で、本気で自分の夢のことを考えていくことは、非常に厳しく自身が生きている現実のことを吟味していくことにつながっていく。 また、そうすることによって、その人の現実が変化していくことも...
夢のことを考えていくことは、現実とはなにかということを考えていくことと深く結びついている。 その意味で、本気で自分の夢のことを考えていくことは、非常に厳しく自身が生きている現実のことを吟味していくことにつながっていく。 また、そうすることによって、その人の現実が変化していくことも起こってくる。心理療法などで夢分析がおこなわれるのはこのためである。 夢は毎夜訪れて、限定された意識のあり方を揺るがせる。その揺らぎの中で、意識を超えた世界を私たちは垣間みるのである。
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