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ミシェル・フーコー思考集成(7) 知・身体
6,050円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2000/11/25 |
JAN | 9784480790279 |
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ミシェル・フーコー思考集成(7)
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ミシェル・フーコー思考集成(7)
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「監獄の誕生」以降のフーコーの「権力論」に興味があって、とくに「性の歴史」の書かれなかった当初プランはどんなものだったんだろう?というのは、一種のミステリー的な関心もあって、好奇心がひきつけられる。 いわゆる「生政治」ですね。 そういう意味で、この78年という年は、年初のコレ...
「監獄の誕生」以降のフーコーの「権力論」に興味があって、とくに「性の歴史」の書かれなかった当初プランはどんなものだったんだろう?というのは、一種のミステリー的な関心もあって、好奇心がひきつけられる。 いわゆる「生政治」ですね。 そういう意味で、この78年という年は、年初のコレージュ・ド・フランスの講義が「安全・領土・人口」で、まさに「生政治」という主題に一番正面から向き合っているものとなっている。(79年の講義は、「生政治の誕生」というタイトルに反して、その主題の周辺をまわりながら違う角度から問題を照射している感じで、翌年の「生者たちの統治」は、テーマと方法論が大転換して、「生政治」からひとまず大きく離れていく) 78年には、さらに日本滞在というイベントもあって、多くの講演、インタビュー、対談がなされ、また後半は、イラン革命をジャーナリストとして経験するというフーコー的にも、日本の読者的にも極めて刺激的な年となっている。 という1年間のフーコーの「書いたことと話したこと」の集成。 フーコー自身の本を読むのは、相当のパワーを必要とするわけだが、インタビューや対談を読むと、いつものフーコーとは違う角度から、そして結構わかりやすい形でフーコー自身が解説してくれるところが多く、そうだったのか〜というのが満載。 特に、アメリカの学生の今読むとナイーヴとも思える(なんだけど、やっぱ普通そこわからないよねな)質問に対してのフーコーの答えのスッキリ感は高いな〜。 そして、日本での講演や対談のすばらしさ!講演内容もその時点でのフーコーの関心の全貌を見渡せるものになっているし、渡辺守章などとの対話が実に面白い。 フーコーは、基本的には西欧の社会の話をしているので、理解するためにはいろいろ頭のなかで変換をする必要があるのだが、この日本滞在中の講演やインタビューは、日本的な文脈を意識しながらの話なので、直接的に響いてくる感じ。(それにしても、哲学や歴史学のプロではない渡辺守章のフーコー理解の深さと対話力のすごさには感嘆以外のなにものもない) まさに、フーコー自身による「後期」フーコー入門。 で、後半のほうでは、なぜか、ジャーナリストとしてイランを訪問しての「革命」の状況についてのレポが続く。ジャーナリストとしての冷静さ、客観さを保ちつつも、基本、イラン革命に対して好意的なスタンスの記事が印象的である。 最新の武器で武装した軍に対するアンチ・シャー以外には共通のものがなさそうな人々の非暴力の戦い。そして、カセットテープがメディアとして流通することを通じて拡大する活動などなど。 あ〜、これは、30年以上前におきた「アラブの春」だったんだな。。。。 そして、一連の高揚が落ち着いたあとの流れも含めて、歴史は繰り返すなのが悲しい。
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インタビュー形式のものや、新聞への寄稿などは、比較的読みやすいし、他の著作への注釈としても役立つ。書かれなかった「性の歴史」の構想などにも触れていて、「こういう内容だったのかもしれない」と想像力を働かせるのも楽しい。来日時のインタビューは特に、具体的な事柄について語られていて、そ...
インタビュー形式のものや、新聞への寄稿などは、比較的読みやすいし、他の著作への注釈としても役立つ。書かれなかった「性の歴史」の構想などにも触れていて、「こういう内容だったのかもしれない」と想像力を働かせるのも楽しい。来日時のインタビューは特に、具体的な事柄について語られていて、そのひとつひとつがいくらでも掘り下げられそうな予感を孕んでいて、読んでいてわくわくする。
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