商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 1962/06/16 |
JAN | 9784003232828 |
- 書籍
- 文庫
ブラック・ボーイ(下)
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ブラック・ボーイ(下)
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
黒人として生きる過酷さが精神的な部分から描かれている。読むのが辛くなるほどのリアルさと著者の読書への抑えられない想いなど、全く飽きる事なく読めました。今読めて良かったです。
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上下まとめて。 アメリカ南部出身のライトの少年時代の自伝。 白人からリンチという不文律に縛られた黒人達は、生きるために愚かに振る舞う。 ライトは、幼い頃から世間に揉まれて、タフになったけど、周囲からは疎まれる。 本に出会った事で、世界が広がり、北部シカゴに脱出する。 人はみんな...
上下まとめて。 アメリカ南部出身のライトの少年時代の自伝。 白人からリンチという不文律に縛られた黒人達は、生きるために愚かに振る舞う。 ライトは、幼い頃から世間に揉まれて、タフになったけど、周囲からは疎まれる。 本に出会った事で、世界が広がり、北部シカゴに脱出する。 人はみんな、好き嫌いを問わず、育った環境によって形作られていて、例え黒人にとってのアメリカ南部のような厳しい地で育っても、新たな土地で自分の中の花を咲かせることが可能である事をライトは信じてした。
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ようやく、息苦しい実家を離れられる年齢になったリチャードは、金をためて(ここで彼は生涯唯一の詐欺と盗みを働く)メンフィスに行き、職をさがして自活する。白人からの、「人間以下」の扱いを思いしらされながらも、唯一の協力者を見つけて、図書館で本を借りるようになり、むさぼるように本を読み...
ようやく、息苦しい実家を離れられる年齢になったリチャードは、金をためて(ここで彼は生涯唯一の詐欺と盗みを働く)メンフィスに行き、職をさがして自活する。白人からの、「人間以下」の扱いを思いしらされながらも、唯一の協力者を見つけて、図書館で本を借りるようになり、むさぼるように本を読みはじめる。 本を媒介に、心のなかの世界が一気に広がるあたりの描写はほんとうに美しくて胸を打たれた。 この本で描かれているのは、ついにシカゴへ向かう列車にのるまで。解説によるとそのシカゴで著者はジョン・リードクラブという芸術家の団体に入って、一気に才能を開花させ、賞をとって小説家として身を立てることになる。しかし、この『ブラック・ボーイ』のあとは、目立った傑作はないのだという。たとえそうではあっても、彼の記した足跡をたどって、また多くの黒人作家たちが生まれたわけで。わたしは今回、初めて読んだのだけど、ここを起点にまた今まで読んだ物を読みかえしたり、べつのものを読んだり、少しずつ進めていきたいな。
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