商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 1998/07/10 |
JAN | 9784309012278 |
- 書籍
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新世界(5th)
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新世界(5th)
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商品レビュー
3.5
10件のお客様レビュー
新世界seriesを全て読み終わった後は、全てが一瞬で自分の目の前から消えてしまったような虚しくて寂しい気持ちになった。 眠りに落ちるたびに記憶は現在と過去(?)を交叉して、場所や時間も著しく変わっていく。最終巻では物語が一気に終結へと向かうため、場面も目まぐるしく変わる。薄暗...
新世界seriesを全て読み終わった後は、全てが一瞬で自分の目の前から消えてしまったような虚しくて寂しい気持ちになった。 眠りに落ちるたびに記憶は現在と過去(?)を交叉して、場所や時間も著しく変わっていく。最終巻では物語が一気に終結へと向かうため、場面も目まぐるしく変わる。薄暗い路地裏や真っ黒な室内と沙の海とマンダリンの燃えるような橙色の対比が印象深い。 結局、身勝手な大人たちに振り回されて躰も精神も蝕まれ続けたシュイやイオたちがとても可哀想に思えて仕方がない。特に、ジャウは自分の命を投げ出してまでもシュイを助け出そうとしていたんじゃないだろうかと考えると悲しくなる…。 「ぼくはいつから独りなんだろう。」 誰もいなくなってしまった世界で、人々の記憶は次の世代へも受け継がれていくのだろうか…
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そして誰もいなくなった。大人の思惑によって痛めつけられてゆく少年たちというものには、数ある長野作品に通ずるフェティッシュを感じる。幻想的で綺麗な言葉によってコーティングされているけれど、肉体的にも精神的にもかなりエグい物語。アンフュージョンの場面などとんでもないエログロだと思う。こういったお話を放心するくらい美しい物語に仕上げてしまうのは、さすが長野先生というか。
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精神的にも身体的にも嬲られる場面がもう辛くて辛くて;自分は読むのが結構きつかった。最終的に一応は報われたのかな…。でも、やっぱり彼ら少年は脱出できないんだなあ;何のための物語だったんだろう。 ぶっちゃけ読み込めなかったので、解説が欲しい;文庫の方にはあるかな?
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