新世界(5th) の商品レビュー
新世界seriesを全て読み終わった後は、全てが一瞬で自分の目の前から消えてしまったような虚しくて寂しい気持ちになった。 眠りに落ちるたびに記憶は現在と過去(?)を交叉して、場所や時間も著しく変わっていく。最終巻では物語が一気に終結へと向かうため、場面も目まぐるしく変わる。薄暗...
新世界seriesを全て読み終わった後は、全てが一瞬で自分の目の前から消えてしまったような虚しくて寂しい気持ちになった。 眠りに落ちるたびに記憶は現在と過去(?)を交叉して、場所や時間も著しく変わっていく。最終巻では物語が一気に終結へと向かうため、場面も目まぐるしく変わる。薄暗い路地裏や真っ黒な室内と沙の海とマンダリンの燃えるような橙色の対比が印象深い。 結局、身勝手な大人たちに振り回されて躰も精神も蝕まれ続けたシュイやイオたちがとても可哀想に思えて仕方がない。特に、ジャウは自分の命を投げ出してまでもシュイを助け出そうとしていたんじゃないだろうかと考えると悲しくなる…。 「ぼくはいつから独りなんだろう。」 誰もいなくなってしまった世界で、人々の記憶は次の世代へも受け継がれていくのだろうか…
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そして誰もいなくなった。大人の思惑によって痛めつけられてゆく少年たちというものには、数ある長野作品に通ずるフェティッシュを感じる。幻想的で綺麗な言葉によってコーティングされているけれど、肉体的にも精神的にもかなりエグい物語。アンフュージョンの場面などとんでもないエログロだと思う。こういったお話を放心するくらい美しい物語に仕上げてしまうのは、さすが長野先生というか。
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精神的にも身体的にも嬲られる場面がもう辛くて辛くて;自分は読むのが結構きつかった。最終的に一応は報われたのかな…。でも、やっぱり彼ら少年は脱出できないんだなあ;何のための物語だったんだろう。 ぶっちゃけ読み込めなかったので、解説が欲しい;文庫の方にはあるかな?
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読んで衝撃を受けた記憶がある。 少なくとも話の五割はゴニョゴニョで出来ている。 でも切ない話だった。 共感しすぎて泣いた覚えが(どこに共感したんだ自分
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昔から漫然と長野作品は手に取り続けてしまうのですが……ファンタジックなものよりは、「テレヴィジョン・シティ」とかこの「新世界」あたりのSFのほうが好きみたいです。特に「新世界」はソレンセンが好きで好きでたまらなかった……! かつて少年だった青年、という立場でいる彼は、少年たちと対...
昔から漫然と長野作品は手に取り続けてしまうのですが……ファンタジックなものよりは、「テレヴィジョン・シティ」とかこの「新世界」あたりのSFのほうが好きみたいです。特に「新世界」はソレンセンが好きで好きでたまらなかった……! かつて少年だった青年、という立場でいる彼は、少年たちと対立しつつも、一部分ではつながりがある。少年たちのいびつな鏡像だ。ずいぶん前に読んだきりだけど、また読み返したいなあ……
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生きるとはどういうことなのか。死ぬということは、今この足元にあるものが、まさに足元から崩れ去っていく、そんなイメージなのか。
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全5巻のシリーズもの。数年間に渡り新刊を待ちつづけ、発売日に即購入で読みふけった物語は後にも先にもこれだけ。 切なくて残酷で綺麗。不可思議な世界。
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長い物語もいよいよ完結。永い永い時をかけて降り積もった想いは砕かれて散り。世界は循環していくのです…。一週目、あまりに衝撃的な最後に呆然として、シュイ良かったねとしか浮かばなかった。ああいう形でしか救われる方法がなかったとはいえ…シュイ…。
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だめだ...おつむの弱いあたしにはどうにも難しすぎる...でもキャラがとっても素敵なのは判った。ジャウが好きでしたーまた読み直したい。次は時間をかけて読むべきだ。
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最終巻を読み終えてもう一度最初から読み始めた。 一筋縄では読みきれないいかない世界観は、読むほどに奥深く印象が違う。
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