霞町物語

浅田次郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 1998/08/20
• JAN: 9784062092029

商品レビュー

2022/08/14

孫を中心に3世代の人生。
戦前から戦後まで。
いつも色はみんな同じに見えているのか気になってたけど
形と光と影だけは本物。
そう思えばいいのか。

2016/03/08

会いにいきたい、あの日の君に。
輝かしい青春を、僕らはこの町で生きた。
霧はいよいよ深く、明子（はるこ）の髪を隈取る街灯をぼんぼりのように滲ませていた。
まったく唐突に、祖父の訓（おし）えをひとつ思い出した。
その口ぶりを借りれば、「男てぇのは別れのセリフだけァ、惚れたとたんから決めてなきゃならねえ」のだそうだ。
（アマゾンより引用）

オムニバス形式の短編集。
結構じ～んとくる話が多かった(;ω;)
おじいちゃんの亡くなる件が何とも(;ω;)

2015/02/22

浅田次郎の短編は好きなのだが、ちょっと乗り切れなかった。多分浅田さん自身の青春を描いたものだろう。昭和３０年代の高校生、ちょっとお金持ちで、青山、麻布、六本木界隈、当時霞町と言われた町在住で、車を転がし、夜はバーへ女をひっかけに行く。若大将でも出てきそうな時代。主人公の祖母に関係した「雛の花」「遺影」が良かった。