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残映 文春文庫
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残映 文春文庫

杉本章子(著者)

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残映 文春文庫

492

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商品詳細

内容紹介 内容:残映. 影男. 供先割り
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 1998/07/10
JAN 9784167497064

残映

¥492

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2014/03/03

イナセな旦那、しかも実在した人物を据えて無闇に引き伸ばさないから「残映」がある。元南町奉行が大政奉還の後に指物師の転身。旗本から職人になんて荒唐無稽が過ぎやしないかと思っていたら、解説によれば記録に残る人物らしい。我われ庶民は権力者を嫌厭するが、その実庶民に溶け込んで振る舞いなが...

イナセな旦那、しかも実在した人物を据えて無闇に引き伸ばさないから「残映」がある。元南町奉行が大政奉還の後に指物師の転身。旗本から職人になんて荒唐無稽が過ぎやしないかと思っていたら、解説によれば記録に残る人物らしい。我われ庶民は権力者を嫌厭するが、その実庶民に溶け込んで振る舞いながらも世襲の権力を有する者に憧れる。水戸黄門も遠山の金さんも暴れん坊将軍も、最後には身分を披瀝するからこそカタルシスが得られるのだ。

Posted by ブクログ

2010/09/12

この作品は3編、掲載されているが、私は最後の作品「供先割り」 が面白かった。たいした仕事にもつかず「地見」という、落ちていた 金を拾っては生活する正八が、しぶしぶとついた中間奉公。 これといった志も持たぬ正八が仕える殿さまが、桜田門で刺客に 切られた「後ろ疵」が原因でお役御免の隠...

この作品は3編、掲載されているが、私は最後の作品「供先割り」 が面白かった。たいした仕事にもつかず「地見」という、落ちていた 金を拾っては生活する正八が、しぶしぶとついた中間奉公。 これといった志も持たぬ正八が仕える殿さまが、桜田門で刺客に 切られた「後ろ疵」が原因でお役御免の隠居暮らしとなる。 もとと言えば、事件のおり、籠を担いでいた正八の不始末が原因で ついた「後ろ疵」 正八はお役を下りて地見の仕事に舞い戻ったが、殿が不遇の身となったことが、自分の不始末からきたことと、無念でならない。 殿の恨みをはらそうと、命を「かけて、一計を案じるのだった。

Posted by ブクログ

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