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夏期休暇 長野まゆみEarly Works少年万華鏡4
1,540円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 1998/12/10 |
JAN | 9784309621043 |
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夏期休暇
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商品レビュー
3.4
13件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
切ない。 早い段階で気付くけど、最後に説明もある。長野作品で説明があるって珍しい。 千波矢は父と二人暮らしだが、岬の家に出る兄の事が気になっている。岬の家に新しい住人が来た今兄はもう姿を見せないかもしれない。 兄の青(あおい)は千波矢の落とした帽子を取りに海に降り帰ってこなかった。 帽子を新しい住人の葵に渡し「約束通り拾ってきたから」「もう来られないからね」 葵は千波矢に帽子を渡すが兄から渡されたかったと投げてしまう。 葵は拾いに海に降り、翌日千波矢が来たときいなかった。 千波矢は兄があの帽子を持ってきてくれると確信していた。 葵も死んだっぽいんですけど!はっきり書かれてはないけど! 千波矢が小さな少年の時に青に会った時も青は帽子を探していて、千波矢はその時にも帽子を飛ばす。 葵の姉桂が青に出会ったときも帽子を探していたた。葵の時には見つかっていた。何か意味があるのかな。 千波矢の記憶の知らない大人が沢山居たのは青の捜索時で、千波矢には兄の姿が見えていた。 10離れていてまだ幼い千波矢に帽子を拾ってきてとわがままを言われ、目が見えないにも関わらず夜の海に拾いに行った。 目が見えないのに拾いに行く?地形に詳しくても海に? 青の目が見えない事に気付かないのは千波矢だけ。 葵は青が葵と千波矢を間違えることから、桂は青の目が虚ろなことから。 千波矢だけが成長がない。 いつまでも青が来てくれるのを待ってるし、自分より年下(っぽい)葵に青からじゃなきゃ嫌ってわがまま言うし。 次に持ってきてくれたら一緒に海に帰るからとか青は一緒に来てくれって言ってないし。 表紙は関係ない絵っぽいんだけど、どういうことだろう?
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消えてゆく兄とそれを追いかける弟。『カンパネルラ』になんだか似ている。 千波矢とその父が岬の家に住まなくなったのは、青の思い出から立ち直る為?でも、もしそうだったら、近くに引っ越したりはしないよね。そもそも青は実在していたのかどうか。していた場合は上記のように不自然な部分がでてくる。していなかった場合は、なぜ千波矢は彼を兄だと認識しているのか。もともと岬の家にいる幽霊みたいな存在だと仮定して考えてみても面白いかも。 桂は桜を追う事をやめたけど、それは青を追い続ける千波矢との対比なんだよね、多分。 犬の方の千波矢が生きていたのは、葵が助けたから? 考えれば考えるほど色々な想像ができて楽しい。
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海に行きたくなった。本当に言葉がひとことひとこと素敵。悲しさと切なさはある条件下では美しさと同義なんだなということを思ったりした。
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