商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1998/06/20 |
JAN | 9784480057594 |
- 書籍
- 新書
哲学の道場
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哲学の道場
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
哲学にはセンスが必要である 哲学には暇が必要である 哲学には師と仲間が必要である 哲学には修行が必要である 著者:中島義道(1946-)
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哲学とは、驚きである。 そして同時に、負けん気である。 なんてことを言ってる場合じゃないです。 本書はスゴイ。何が、ではなく、ただスゴイ。 中島義道、という人を本書で初めて知りました。 名前だけは聞いたことがあったのですが。 しかし、強烈でした。 力のある言葉を駆使する方だな...
哲学とは、驚きである。 そして同時に、負けん気である。 なんてことを言ってる場合じゃないです。 本書はスゴイ。何が、ではなく、ただスゴイ。 中島義道、という人を本書で初めて知りました。 名前だけは聞いたことがあったのですが。 しかし、強烈でした。 力のある言葉を駆使する方だな、と言うのが正直な印象です。 それは否定的な意味ではありません。 人間精神の核となる部分を、鷲掴みにされてグラグラと揺さぶられるような感覚。 言葉に、力がみなぎっている感じです。 なーんて書くと、激烈な批判を受けそうな気がします。 僕が書いているような論説は、もっとも批判を受けるような種類のものでしょう。 こんなことを書くと、さらに怒られると思いますが。 それでも、氏の書いたKant解説書を読んでみたいと思いました。 氏のfilterを通したKant像というものが見てみたい。 本書でちらっと触れられてはいるのです。 その煌めきが、あまりにも美しく、素晴らしかったのです。 野矢茂樹氏のfilterを通したWittgensteinのように。 中島義道氏のfilterを通したKantを知りたい。
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安易な哲学案内を厳しくしりぞけ、「私」や「時間」や「死」といった哲学的な問いを、生きることそのものにしてしまったような本当の哲学者の姿を示そうとした本です。後半では、ライプニッツの『人間知性新論』やカントの『純粋理性批判』をじっさいに読んでみることで、哲学の問題を徹底して考え抜く...
安易な哲学案内を厳しくしりぞけ、「私」や「時間」や「死」といった哲学的な問いを、生きることそのものにしてしまったような本当の哲学者の姿を示そうとした本です。後半では、ライプニッツの『人間知性新論』やカントの『純粋理性批判』をじっさいに読んでみることで、哲学の問題を徹底して考え抜くことを、著者が実演してみせています。 本書に示された「哲学者」像があまりにも厳しいもので、思わず尻込みしてしまいそうです。
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