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キス クレスト・ブックス
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キス クレスト・ブックス

キャスリン・ハリソン(著者), 岩本正恵(訳者)

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キス クレスト・ブックス

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1998/05/29
JAN 9784105900014

キス

¥1,870

商品レビュー

3.5

6件のお客様レビュー

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2012/02/26

 新潮クレストブックスすげえ……。  読み始めてすぐ、ずっと現在形の連なってゆく文体に、これはただごとじゃないと感じた。  どうしてこんなことになってしまったんだろう。でも、こうならざるをえなかった。  この作者は戻ってこられたけど、破滅する道もあって、それはこっちの世界には浮か...

 新潮クレストブックスすげえ……。  読み始めてすぐ、ずっと現在形の連なってゆく文体に、これはただごとじゃないと感じた。  どうしてこんなことになってしまったんだろう。でも、こうならざるをえなかった。  この作者は戻ってこられたけど、破滅する道もあって、それはこっちの世界には浮かび上がらないでわたしたちの目に届かないところにいくつも沈んでいったのかもしれない。

Posted by ブクログ

2010/12/22

ノンフィクションなのかーと読み終わってから茫然とした。父娘の近親相姦をテーマとしているが、そこに到るまでの祖母、母との関係性のほうが痛々しい。

Posted by ブクログ

2010/09/23

 著者の両親は、彼女が一歳になる前に離婚した。母方の祖父母宅で育った著者は、母の愛を求めて得られず、祖父母との関係もどこかぎごちない。そんななか、二十歳になった著者は、父親と三度目で十年ぶりの再会を果たす。牧師の職に就いていた父親は、美しい金髪の娘に目を奪われる。そして別れの日、...

 著者の両親は、彼女が一歳になる前に離婚した。母方の祖父母宅で育った著者は、母の愛を求めて得られず、祖父母との関係もどこかぎごちない。そんななか、二十歳になった著者は、父親と三度目で十年ぶりの再会を果たす。牧師の職に就いていた父親は、美しい金髪の娘に目を奪われる。そして別れの日、空港の搭乗口で、父親は娘に、舌を入れるキスをした。そのキスがすべてを変え、父と娘は近親相姦の関係に陥っていく。  硬質で理知的な文章で綴られる、腹の底で燃える怒りと、心の闇。人の娘として生まれたすべての女にとって、人ごとではないのではないでしょうか。わたしは怖くて泣きました。  父と娘の近親相姦を、娘本人が著者となって書いたノンフィクションということになっていますが、中心となるのはむしろ娘と母親の関係。読みおわって、扉に記された「最愛の人」ということばと、モーリヤックの引用を見直すと、しみじみ苦しくなります。  それにしても、第一回配本がこれと『旅の終わりの音楽』だったという新潮クレストブックスの心意気を感じる…。やっぱりこの叢書は読破しなくては。

Posted by ブクログ

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