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創作(4) 定本 佐藤春夫全集第6巻
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商品詳細
内容紹介 | 内容:創作 4:1926年-1927年 |
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販売会社/発売会社 | 臨川書店 |
発売年月日 | 1998/08/10 |
JAN | 9784653033165 |
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創作(4)
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『警笛』 冒頭の探偵趣味の書き出しに引き込まれていたら、魔女事件に後半引き摺られて全く予想しない所に着地した力業の作品。 前半部分の描写で、「血のステインドグラス」とか、凶器が「夜店で求めた最初から壊れて片刃でロココ風の飾りがついている鋏」って辺りが、もう「とても春夫ロマンチスト...
『警笛』 冒頭の探偵趣味の書き出しに引き込まれていたら、魔女事件に後半引き摺られて全く予想しない所に着地した力業の作品。 前半部分の描写で、「血のステインドグラス」とか、凶器が「夜店で求めた最初から壊れて片刃でロココ風の飾りがついている鋏」って辺りが、もう「とても春夫ロマンチスト! 詩人! すごい耽美!」と心からエールを送りたくなる書き出しだったのに…のに、なぜそうなったな後半。それはそれで探偵小説ではない楽しみ方はできたので面白かったのですが。 『人間事』 メインは中国から日本へ遊びに来た田という友人を日本であちこち観光案内する話なのだが、その過程でいろんな当時の文壇の方々がチラリと出てくるのでそっちの方面が面白い(名前がチラリと出ただけも含めて、芥川、武者小路、久米、白鳥、鏡花、片上伸、菊池、文芸戦線などなど)。特に新潮合評会の芥川の衣装の描写など。ラストが芥川の自殺を中国渡航中に知った春夫の手紙で〆られるのでこれまた切ない。 『去年の雪いまいづこ』 こちらはかなり実録魔女事件か? 当時の奥さんがもの凄い気合いで春夫に食い付いていく様が凄い。感心しちゃう。 『神々の戯れ』 中年画家と昔清い関係で終わった恋人の忘れ形見の娘、その他その周囲の人々を描く群像劇ですが、これも力業でハッピーエンドへ持って行く春夫の良い人ぶり……。
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