商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1998/05/27 |
JAN | 9784163177205 |
- 書籍
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探偵ガリレオ
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探偵ガリレオ
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3.6
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科学的なトリックで殺人を犯す犯人と、天才物理学者の湯川と刑事の草薙が対決する、全四話から成る短編集です。各エピソードで展開される物理学の知識が光るトリックは、いずれも現実にあり得えるのではと思えるものばかり。それでいて、事件の核心には、愛憎や嫉妬、復讐や自己防衛などの感情が描かれ...
科学的なトリックで殺人を犯す犯人と、天才物理学者の湯川と刑事の草薙が対決する、全四話から成る短編集です。各エピソードで展開される物理学の知識が光るトリックは、いずれも現実にあり得えるのではと思えるものばかり。それでいて、事件の核心には、愛憎や嫉妬、復讐や自己防衛などの感情が描かれており、犯人の心理や動機もしっかりフォローされています。 そんな本書のテーマは、「科学と人間」だと思います。科学は人間の知識や技術の基盤ですが、同時に犯罪やそれに伴う悲劇を生み出すものでもありますよね(この本を読んだ人の中には、地下鉄サリン事件を思い出した方もいるかもしれません)。その意味で、人間の手によって犯罪に使われ科学を描いたこの本は、まさに科学と人間の関係を問う作品と言えるでしょう。 私はこの本を読み終わって、科学の面白さと恐ろしさを感じました。科学は、知らない現象や法則を教えてくれるが、想像を超えるトリックや罠を仕掛けることもあります。例えば、収録作の「壊死る」では、特殊な薬品で人間の細胞が壊死する恐ろしい事件が起こりますが、その背景には、夫婦の愛と裏切りが潜んでいました。 そしてトリックだけでなく、犯人の動機をも解きほぐす天才物理学者湯川の推理は、科学的な事実だけでなく、犯人の心にも切り込みます。時には同情し、時には非難し、時には皮肉る、そんな科学を知る者であるがゆえの彼の言葉は私の心に響くのです。 知的好奇心を刺激する科学に裏付けられたトリックや推理、そして、その背景にある人間の心理や動機にも深くリンクさせた本書は、科学と人間の関係を考えさせてくれるとともに、楽しませてくれる作品でもありました。
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自分が悪いのですが、テレビドラマ化の後に読むとネタバレ状態で読み進むことになります。ワクワク感が無くてちょっっと残念。
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ガリレオシリーズの第1弾です。 過去に「容疑者Xの献身」を読んでたので、重厚な長編をイメージしていたのですが、実際は小気味良い短編集でした。テンポ良く読ませてくれるところはさすが! 続編が楽しみです♪
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