商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 1998/07/25 |
JAN | 9784336040022 |
- 書籍
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夢
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夢
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本作も随所に編者の妙を感じる…。 佐川ちかの「童話風な」で、読者は”現実と夢の境目を見失う。 幻惑と脅威の夢を渡り歩く中、多田智満子の「初夢」にかすかに穏やかなまどろみを覚えて小休止。金色のみかんの中に入ったことが、きっと誰しもあるはず。 須永朝彦訳の『摂津国風土記』より「夢...
本作も随所に編者の妙を感じる…。 佐川ちかの「童話風な」で、読者は”現実と夢の境目を見失う。 幻惑と脅威の夢を渡り歩く中、多田智満子の「初夢」にかすかに穏やかなまどろみを覚えて小休止。金色のみかんの中に入ったことが、きっと誰しもあるはず。 須永朝彦訳の『摂津国風土記』より「夢野」は、妾の女鹿を慕い海を渡る牡鹿による町名の由来話。こういう逸文が読めるのが、アンソロジーの面白い部分だな…と実感。 同じく須永氏訳の『兎園小説』より「夢の朝顔」もとても好きな雰囲気だった…。夭折の娘と朝顔…おかかさま、花が咲きました…。 『捜神記』より「蟻の穴の夢」も、短文ながら非常に幻想的でとても好みだった…やっぱり中国文学はいいね…。”審雨堂”という語の美しさよ…。 人の見る夢を通り過ぎ、辿りついたのは半神半人の王の見る夢であった。まさかギルガメシュ叙事詩まで収録してくるとは…東雅夫氏の他分野に及ぶ本棚の広さよ…。 『ギルガメシュ叙事詩』より「ギルガメシュとエンキドゥの夢」しかもこの部分を収録するとは…。これがかの有名な…フンババ退治にイシュタルの求婚…不老不死を求める旅…。あまりにも長く短い夢のような、唯一の友と過ごした王の時間。幸せな思い出が悲劇であるほどに、夢は醒めないのだ。 澁澤龍彦「夢ちがえ」、最近めっちゃ澁澤龍彦よみたかったから嬉しかった…。めっちゃ好みだった…。耳しいた姫が恋焦がれた若武者…恋敵を討とうと暗躍する女と、その女を寵愛する姫の異母弟…。もうこれだけでたまらない…。黒いおとぎ話…呪術…舞踊…天狗…生首…ドラコニア・ロマネスク…最高だ…。
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宮部みゆき「たった一人」、筒井康隆「夢の検閲官」、ボルヘス「円環の廃墟」、カフカ「夢」など、夢の文学に照準を絞り、古今東西より拾い集めた30篇を収録
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