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ロールズ 正義の原理 現代思想の冒険者たち23
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ロールズ 正義の原理 現代思想の冒険者たち23

川本隆史(著者)

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ロールズ 正義の原理 現代思想の冒険者たち23

2,776

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1997/04/10
JAN 9784062659239

ロールズ

¥2,776

商品レビュー

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2017/04/30

正義という問題について、なぜか、考えてしまう今日この頃。 デリダの「脱構築こそ正義だ」論を起点(?)に、ベンヤミンの暴力批判論、アレントの公共性など、どちらかというヨーロッパ系を読んできて、頭が良くなったような、気がしつつ、同時になんだか閉塞感も漂ってくる。 で、この辺で...

正義という問題について、なぜか、考えてしまう今日この頃。 デリダの「脱構築こそ正義だ」論を起点(?)に、ベンヤミンの暴力批判論、アレントの公共性など、どちらかというヨーロッパ系を読んできて、頭が良くなったような、気がしつつ、同時になんだか閉塞感も漂ってくる。 で、この辺で気分を変えて、現代の英米系の正義論としては、多分、もっとも正統派と思われるロールズに進む事にする。 ロールズについての事前のイメージとしては、 ・合理的な個人をベースとした社会契約論の現代版 ・つまりは、ゲーム理論や社会選択理論などとの整合したフレームによる規範科学として政治経済理論 ・その政治的なインプリケーションとしては、所得の再配分を志向するリベラリズム という感じ。 で、このロールズの仕事の全体を包括した入門書を読むと、こうしたイメージ自体は間違いではないけど、ロールズの一部でしかないことが分かる。 たしかに、「正義論」は、そうした意図はあるのだが、それも主張の一部でしかない。 そして、正義に関する規範理論としては、英米でのスタンダード理論だと思っていたロールズの議論は、いろいろな角度から徹底的に批判されていて、ロールズ自体もその主張が徐々に変化、後退していったそうだ。 ロールズの思想だけでなく、ロールズを巡る思想ドラマがとてもスリリングに描かれているのがこの本の特徴かな。 いずれにせよ、ロールズは、正義を固定的な規範、経説とは考えていない。一種の過程というか、実践、活動としてとらえていた。プロセスに公正性を与えるルールとしての正義なんですね。 という正義観が、実は後期ウィトゲンシュタインの言語観から影響されているという指摘はかなり驚いた。 つまり、ロールズは、合理的個人とか、ゲーム理論的な選択みたいな論理展開はたしかにあるのだが、その基礎は、かならずしも新古典派的な人間ではないわけですね。 よって、ロールズの議論においては、そうした合理的選択論との整合性は、どんどん後退していったわけですね。 それにしても、ヨーロッパ的な閉塞感からの息抜きに読んでみた英米系の実践哲学であるが、やっぱりこれもそれなりに閉塞しているな。 こういう問題にファイナル・アンサーがないことを再確認。

Posted by ブクログ

2014/07/14

地元の図書館で読む。現代思想の冒険者の1冊です。この本は、読んだはずです。いや、一度ではなく、3度以上読んだ記憶があります。にもかかわらず、中身を全く覚えていないのです。今回読んで、その理由が分かりました。文章はうまいです。抜群に読みやすいです。にもかかわらず、記憶に残らないので...

地元の図書館で読む。現代思想の冒険者の1冊です。この本は、読んだはずです。いや、一度ではなく、3度以上読んだ記憶があります。にもかかわらず、中身を全く覚えていないのです。今回読んで、その理由が分かりました。文章はうまいです。抜群に読みやすいです。にもかかわらず、記憶に残らないのです。読んだばかりであるに、何も覚えていないのです。どうも、相性が悪いのです。そう言えば、この手の経済学とは相性が悪いです。行き止まりというイメージしかないのです。この人に関しても同様です。ミニマムマックス以外の基準があるのでしょうか。哲学、美術、そして、歴史の本をノルマーとしています。本当は、音楽も入れたいのですが、音楽関係の本は読み方が分かりません。映画、スポーツも加えるべきです。新書、選書も加えるべきです。ただし、あまりノルマーを増やすと、過大な負担になります。そこら辺は、色々考える必要があります。

Posted by ブクログ

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