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本草と夢と錬金術と 物質的想像力の現象学
3,850円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社 |
発売年月日 | 1997/03/25 |
JAN | 9784022570697 |
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本草と夢と錬金術と
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本草と夢と錬金術と
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
序章、第1章「本草」を読了。第2章、第3章は拾い読み。 本草そのものじゃなくてその分類方法から中国人の思考構造の変遷を見ていくのが興味深い。図鑑の分類ってかなりニッチな学問分野だと思うけどどういう人達が読んでるんだろ。 食経は料理法にこだわって材料については興味が無い、食物本草は...
序章、第1章「本草」を読了。第2章、第3章は拾い読み。 本草そのものじゃなくてその分類方法から中国人の思考構造の変遷を見ていくのが興味深い。図鑑の分類ってかなりニッチな学問分野だと思うけどどういう人達が読んでるんだろ。 食経は料理法にこだわって材料については興味が無い、食物本草は食療法にこだわって効分け原理に縛られている。しかし、美味しい料理を食べる、治療のために食べるではなく、飢餓を凌ぐために最低限食べるための救荒本草が登場。ここで初めて食べ分け、見分けの原理に基づいて食物が分類され記載されたって話が好き。普通、食える食えないの見分け、美味しい美味しくないの食べ分けが先に出来て、次に料理や薬っていう効分けが生まれそうなのに逆なんだな。 「世界には本来的な秩序がそなわっている。(中略)分類はその秩序をできるだけ正確に表現するものでなければならない。いいかえれば、分類の原理は存在の原理でなければならない。このような存在論の優越こそ、古代人の思考を特徴づけるものだった。」って文章かっこいい。
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中世中国の科学思想を手軽に知るにはちょうどいい本。 本草や錬金術など東洋の古い学問・技術体系から、その背景にある思想や世界観を読み解くとの内容だが、不死の霊薬を作ろうとする錬金術当時の人間性・精神性の軌跡は現代とはまた違う複雑克つ貪欲な姿勢が垣間見られて楽しく読み続けられる。
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悲しいかな現在の中国には、かつてあれほど貪欲に吸収させてもらったその文化・思想面においても、学ぶべきものは何もないと言い切ってしまっていいのかもしれません。 毛沢東が理想を掲げて成し遂げた革命も変節を遂げ、国自体に何の魅力も感じられなくなり、ただ人口が多いということで物を売るに...
悲しいかな現在の中国には、かつてあれほど貪欲に吸収させてもらったその文化・思想面においても、学ぶべきものは何もないと言い切ってしまっていいのかもしれません。 毛沢東が理想を掲げて成し遂げた革命も変節を遂げ、国自体に何の魅力も感じられなくなり、ただ人口が多いということで物を売るには好都合というわけで、単なる豊かな市場という形容以外になんとも言いようもなくなってしまったようです。 あの中国がです、あの中国が。たしかに、遅れた中国などといわれたときもあり、近代化も欧米よりはるかに遅く、中国四千年の歴史というのは夢か幻のように過去の遺物扱いの感じでもありました。その進歩史観で何もかもがヨーロッパ志向だった私の脳天をぶちのめしたのが、山口昌男を入り口とした文化人類学だったのですが、他方で高校生のころ偶然手にした、山田慶兒の『混沌の海へ・・中国的思考の構造』(筑摩書房1975年、後に朝日選書)はもうひとつの入り口でした。 もっともその前に、うかつにもジョセフ・ニーダムの『中国の科学と文明』を手にしたときの、大火傷をするような動揺のまま読んだのであまり深くは追求できませんでしたが。 ・・・・・
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