黄色い吸血鬼 ふしぎ文学館

戸川昌子(著者)

• 内容紹介: 内容:緋の堕胎. 人魚姦図. 円卓. 変身. 疑惑のしるし. 蜘蛛の糸. ウルフなんか怖くない. 猫パ-ティ. 蟻の声. 砂糖菓子の鸚鵡. 誘惑者. 黄色い吸血鬼
• 販売会社／発売会社: 出版芸術社
• 発売年月日: 1997/09/20
• JAN: 9784882931454

商品レビュー

2010/04/16

幻想テイストの短編集。ミステリともホラーともいえるかな。どれも幻想的で淫靡で怪しげな雰囲気たっぷりです。
お気に入りは「誘惑者」。これは思いのほか、ミステリでした。でもホラー要素もありあり。美しいながらも恐ろしい話。
表題作も印象的です。どういう意味なんだろう、どういう設定の世界なんだろう、と不思議に思いながら読んでいましたが。まさかそういうことだとは～。

2009/08/18

短篇集。変態物。この人にしか書けない。「無駄を排した描写と、どっしりした文体」（小池真理子評）。
時代が書かせたところもある。今、この手のものが通用するかどうか。

2008/07/04

堕胎・獣姦・近親相姦･･･

描かれている世界があまりにエグくて･･･
何度気持ち悪くなったことか。。。
私、通勤電車で本を読むのですが最寄駅に着いて本を閉じても
あまりに現実と折り合えず･･･
挫折しそうになる事、多数。

けど、
慣れとは恐ろしいもので（笑）
読みきってしまいました。
さすがに後半は自宅で一気読みですが。

表題作の『黄色い吸血鬼』はかのエラリー・クインも大絶賛した作品、
との事ですが私は正直よく？？？
多分、私のアタマではここで描かれている毒に気づけなかったのかと。

あ〜しんどかった（笑）
けど、ここまで世界を貫いていく筆致には敬服しました！