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緑の革命とその暴力
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緑の革命とその暴力

ヴァンダナシヴァ(著者), 浜谷喜美子(訳者)

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緑の革命とその暴力

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済評論社
発売年月日 1997/08/05
JAN 9784818809390

緑の革命とその暴力

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2011/03/08

緑の革命は何をもたらしたのか…? 成功事例の一つとして紹介されてきたインドのパンジャブ州を取り上げて緑の革命が何をもたらしたのかを詳細なデータと共に紹介している。 緑の革命がもたらしたものは「新たな欠乏と暴力であった」 衝撃である。 第三世界の農民が今まで使用してきた「...

緑の革命は何をもたらしたのか…? 成功事例の一つとして紹介されてきたインドのパンジャブ州を取り上げて緑の革命が何をもたらしたのかを詳細なデータと共に紹介している。 緑の革命がもたらしたものは「新たな欠乏と暴力であった」 衝撃である。 第三世界の農民が今まで使用してきた「土着の種子」は原始的で不要な物であり、 食用部分を増産できるようにした「改良種子」こそがよいものなのである。 という先進国のエゴ。 さらには『高収量種子』と呼ばれる改良種子も、その実は、 肥料や水などのインプットの増大に過敏に反応する『高反応種子』であり、 バイオマス自体は変わらず、農民にさらなる負担をもたらす。 また『単一』となった圃場では害虫が大量発生しやすく 土地は疲弊していくばかり。 さらに極悪なのが現在進められている遺伝子組み換え。 市場では「商品と見なされないモノ」の中にも有益な物はあり、 それを切り捨てて考えていく市場経済では農業を適切に評価できないと実感した。 今少しずつ脚光を浴び始めている生態系と生物多様性の経済学(TEEB)。 遺伝子利用のための「多様性の維持」に使用されない限り、かなりおもしろい学問分野だと理解した。 なんとなく「大規模単作」に違和感を感じていたがここにあったか。 という感じだった。 内容としては専門用語もチョコチョコ出てきて読みにくい部分があるが、 「緑の革命」をある種崇拝しているような人たちにこそぜひぜひ読んでもらいたい。 まだまだ言い足りないので時間があればこれだけの日記を書こうかなと思います。

Posted by ブクログ

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