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神の代理人 改版 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1996/03/18 |
JAN | 9784122025554 |
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神の代理人 改版
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ルネサンス期の4人の…
ルネサンス期の4人の法王を扱った中編集。塩野さん曰く、「4人の一般的な評判の順位と私のつける順位は真逆」だそうです。宗教者として評価するか、或いは政治家として評価するか、ということだそうです。善意でやったことだから、無欲な人だったから、そんな安易な動機をもって計るのではなく、どん...
ルネサンス期の4人の法王を扱った中編集。塩野さん曰く、「4人の一般的な評判の順位と私のつける順位は真逆」だそうです。宗教者として評価するか、或いは政治家として評価するか、ということだそうです。善意でやったことだから、無欲な人だったから、そんな安易な動機をもって計るのではなく、どんな善人だろうが清廉だろうが、無能は無能、馬鹿は馬鹿。私人としては立派な人でも、公人としてはむしろ有害な人でしかないことがある。一見冷たいようにも見えますが、仮にも現在と、そして未来の多くの人間の責任を負う以
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神の代理人=ローマ法王。ルネサンス時代の法王の周囲の人が語る形の4本。ダークでパワフルな政治力に魅せられる。
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ルネッサンス時代のローマ教会に君臨した四人の法王をえがいた歴史小説です。 「最後の十字軍」は、聖戦の理念を掲げてヨーロッパ諸国に十字軍の結成を呼びかけるも、その意志を実現することがかなわず苦悩するピオ二世をえがいています。 「アレッサンドロ六世とサヴォナローラ」は、フィレンツ...
ルネッサンス時代のローマ教会に君臨した四人の法王をえがいた歴史小説です。 「最後の十字軍」は、聖戦の理念を掲げてヨーロッパ諸国に十字軍の結成を呼びかけるも、その意志を実現することがかなわず苦悩するピオ二世をえがいています。 「アレッサンドロ六世とサヴォナローラ」は、フィレンツェの人びとを熱狂の渦に巻き込んだサヴォナローラが没落していくまでの経過を冷徹なまなざしで見据えるアレッサンドロ六世の老獪さが、周辺人物の視点をとおしてえがかれています。 「剣と十字架」は、ボルジア家に勝利して法王の座に上りつめ、その後も戦いに明け暮れたジュリオ二世を、やや突き放した視点からえがきます。 「ローマ・十六世紀初頭」は、そのジュリオ二世の起こした戦争の後始末を引き受けたレオーネ十世があつかわれています。「わたしは、人間本来の陽気さと、死に対する平穏さに欠けた世界では生きる気がしない」と彼に語らせている著者が、この容易に尻尾をつかませない人物に対して、どこか温かいまなざしを注いでいることがうかがえるように思いました。
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