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神の代理人 改版 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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ルネサンス期の4人の…

ルネサンス期の4人の法王を扱った中編集。塩野さん曰く、「4人の一般的な評判の順位と私のつける順位は真逆」だそうです。宗教者として評価するか、或いは政治家として評価するか、ということだそうです。善意でやったことだから、無欲な人だったから、そんな安易な動機をもって計るのではなく、どん...

ルネサンス期の4人の法王を扱った中編集。塩野さん曰く、「4人の一般的な評判の順位と私のつける順位は真逆」だそうです。宗教者として評価するか、或いは政治家として評価するか、ということだそうです。善意でやったことだから、無欲な人だったから、そんな安易な動機をもって計るのではなく、どんな善人だろうが清廉だろうが、無能は無能、馬鹿は馬鹿。私人としては立派な人でも、公人としてはむしろ有害な人でしかないことがある。一見冷たいようにも見えますが、仮にも現在と、そして未来の多くの人間の責任を負う以

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神の代理人=ローマ法…

神の代理人=ローマ法王。ルネサンス時代の法王の周囲の人が語る形の4本。ダークでパワフルな政治力に魅せられる。

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2018/09/08

ルネッサンス時代のローマ教会に君臨した四人の法王をえがいた歴史小説です。 「最後の十字軍」は、聖戦の理念を掲げてヨーロッパ諸国に十字軍の結成を呼びかけるも、その意志を実現することがかなわず苦悩するピオ二世をえがいています。 「アレッサンドロ六世とサヴォナローラ」は、フィレンツ...

ルネッサンス時代のローマ教会に君臨した四人の法王をえがいた歴史小説です。 「最後の十字軍」は、聖戦の理念を掲げてヨーロッパ諸国に十字軍の結成を呼びかけるも、その意志を実現することがかなわず苦悩するピオ二世をえがいています。 「アレッサンドロ六世とサヴォナローラ」は、フィレンツェの人びとを熱狂の渦に巻き込んだサヴォナローラが没落していくまでの経過を冷徹なまなざしで見据えるアレッサンドロ六世の老獪さが、周辺人物の視点をとおしてえがかれています。 「剣と十字架」は、ボルジア家に勝利して法王の座に上りつめ、その後も戦いに明け暮れたジュリオ二世を、やや突き放した視点からえがきます。 「ローマ・十六世紀初頭」は、そのジュリオ二世の起こした戦争の後始末を引き受けたレオーネ十世があつかわれています。「わたしは、人間本来の陽気さと、死に対する平穏さに欠けた世界では生きる気がしない」と彼に語らせている著者が、この容易に尻尾をつかませない人物に対して、どこか温かいまなざしを注いでいることがうかがえるように思いました。

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2013/03/21

ルネッサンス期法王4代の話。 Wolf Hallと最後のほうちょっとだけ時代的にも被ることもあって、面白く読んだ。 塩野七生はボルジア好きで、現実主義者好きで、理想家は嫌いだよねえ、と改めて思う。まあおっしゃることにはいつも通り一理あります。 ただ、ボルジアが私欲で動いていても...

ルネッサンス期法王4代の話。 Wolf Hallと最後のほうちょっとだけ時代的にも被ることもあって、面白く読んだ。 塩野七生はボルジア好きで、現実主義者好きで、理想家は嫌いだよねえ、と改めて思う。まあおっしゃることにはいつも通り一理あります。 ただ、ボルジアが私欲で動いていても王者として悪くない(最後マラリアにさえならなければ)のはあくまで圧倒的な能力があったからだよなあとか、ルターの改革に関して、北方の人のイタリアに対する気持ちを「嫉妬」で片づけるのは(登場人物に言わせていることなので塩野さんの意見とは違うだろうが)恵まれたものの傲慢だよなあとか思いました。 世界共通語だったラテン語を比較的簡単に理解できるイタリア人と違って、聖書(に代表される書物)を母国語にしてもらえなかったら、北方人はごく基礎的な知識すら身に着けることが難しかったのだろうから、嫉妬というより死活問題で、そこで母国語で勉強できる道が開けて庶民の教養が底上げされたからこそその後の北ヨーロッパの隆盛があるんじゃないのかなあと。

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2011/07/17

ヨハネ・パウロ2世が、地元にやってきたときのことを覚えている。わたしは小学生で、このときに、「ローマ法王」という人がいることを初めて知ったのだ。その後、ローマ法王が単なる宗教家ではなく政治家であったことを知ったのが、この本。法王が亡くなり、新法王が選出された今、ものすごく読み返し...

ヨハネ・パウロ2世が、地元にやってきたときのことを覚えている。わたしは小学生で、このときに、「ローマ法王」という人がいることを初めて知ったのだ。その後、ローマ法王が単なる宗教家ではなく政治家であったことを知ったのが、この本。法王が亡くなり、新法王が選出された今、ものすごく読み返したくなってしまった。 以前読んだ時に、一番おもしろくて気に入っていたのが、悪名高いボルジア家出身のアレッサンドロ6世の章だったのだが、やはり現在読んでも面白い。 そして今回読んで印象に残ったのが、ジュリオ2世。「全身これ神経」(byマキャヴェッリ)といわれる彼が、10ページに1回ぐらいの割合で、怒り狂い、怒鳴り散らしているのが笑える。法王によるイタリア統治という政治的野心が、利用したはずの外国軍の勢力拡大で叶わないのが、滑稽で哀れだ。じつは現法王が選出されてからというもの、現法王の顔がジュリオ2世の怒る姿にオーバーラップし始めていて、申し訳ないような気持ちになりながらもおかしい。 取り上げられている4人の法王は全員、非常に人間くさく、ピオ2世以外は俗臭ぷんぷん。そこが面白くもあり、ある意味親しみのもてるところでもある。宗教は、政治力がないと勢力を拡大できないであろうことを考えると、それも当然か。

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2011/07/03

キリスト教って唯一神かと思ったが、聖人がたくさんいるのね。神道みたいな感じ?そして、やはりルネサンス末期のイタリアは面白いなぁ。てか、塩野さんの本は面白いなぁ。

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2011/03/21

信仰にもとづく行動の善悪はどう判断されるべきか、考えさせられる一冊。結局、同時代ではなく、後世にて広範な視点からしか考えられないことなのであろう。

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2010/11/02

ルネッサンス時代のローマ法皇四人をとりあげた歴史書。創作も多少入っているようだ。ボルジア家、メディチ家、十字軍、イタリア各共和国の勢力争い・・・空前の力を誇った法皇とその周辺の人々の人間模様。

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2010/06/09

サヴォナローラを諭す、アレッサンドロ六世の書簡がとても理性的で戦略的。 狂信的な彼の矛盾があらわになっていく過程に、一種のカタルシスを感じます。

Posted byブクログ

2009/10/04

チェーザレのお父さんアレッサンドロ6世他、ルネサンス時代の教皇たちのお話。戦争が好きだったり、子どもがいたり、人間復興しちゃってます。教皇たちの物語なのに、サヴォナローラが1番印象に残ってたりします。

Posted byブクログ