商品詳細
内容紹介 | 内容:勝者に報酬はない 嵐のあとで.清潔で、とても明るいところ.世の光.神よ、男たちを楽しく憩わしめたまえ.海の変化.最前線.オカマ野郎の母親.ある新聞読者の手紙.スイス賛歌.死ぬかと思って.死者の博物誌.ワイオミングのワイン.ギャンブラ-と尼僧とラジオ.父と子.世界の首都.フランシス・マカンバ-の短い幸福な生涯.キリマンジャロの雪. ヘミングウェイ年譜:p368~370 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1996/06/29 |
JAN | 9784102100110 |
- 書籍
- 文庫
ヘミングウェイ全短編(2)
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商品レビュー
3.8
35件のお客様レビュー
ヘミングウェイは、長…
ヘミングウェイは、長編に有名な作品がいくつもありますが、短編の方が彼のエッセンスがつまっている作品が多いです。短く簡潔な文体で、実際書いてある以上に読ませる技は、短編でこそ生きてきます。
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キリマンジャロの雪は…
キリマンジャロの雪はヘミングウェイの作品の中でも評価の高い傑作だ
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勝者に報酬はないというタイトルがもう秀逸。 勝ったが何も得なかったということと、何も得ないが勝ったということは似て非なるものであり、ゆえに題材となるのはバラエティに富んだシーンの数々。各話が最後このテーマに帰着する時、ヘミングウェイの誇り高い生き方という軸が垣間見えるように思う。...
勝者に報酬はないというタイトルがもう秀逸。 勝ったが何も得なかったということと、何も得ないが勝ったということは似て非なるものであり、ゆえに題材となるのはバラエティに富んだシーンの数々。各話が最後このテーマに帰着する時、ヘミングウェイの誇り高い生き方という軸が垣間見えるように思う。 1番好きなのは「死ぬかと思って」ですが(ただただ可愛いから)、「死者の博物誌」は戦火を潜り抜けた人にしか語れないリアルを巧みな文章で知ることができるし、「清潔で、とても明るいところ」ではNadaに対峙する人の孤独に触れながら共感することができる。どれも素敵な作品。 「世界の首都」は、初めて読んだのがおそらく中学生の頃で、危なっかしいことをする同級生たちを「子供」だと思い軽蔑していた私には到底理解できない間抜けな話だというのが当時の感想だった。今なら、それがヘミングウェイの追い求めたところの「男らしさ」なのかな、と少し分かるような分からないような。常にリスクを考えてしまう私のスタイルには永遠に合わないけど、どこか憧れを持って見てしまうね、理解できないものに惹かれるのが人間なので。「フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯」も土台は同じなのかな。 「キリマンジャロの雪」を読むために購入した本書だけど(著名な冒頭の一節と、ハリーが夢でそれを見るシーンはまるで映画のように脳内再生されて感無量だった)、他の短編たちもとても良く改めてヘミングウェイの偉大さを知れた一作!
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