商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
マイヤ・プリセツカヤの壮絶な人生。 政府に粛清された家族、制約のあるダンサー生活。この本を読むまでは、「ソ連を代表するダンサーだから、国家に大事にされていたのだろう」と思っていたけど、全然違った。 まさに「闘う白鳥」だったのだな。。。
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旧ソ連圏諸国やロシアのアーティストを小突き回し、絞り上げる権力者や文化官僚の話については、ショスタコーヴィチや亡命音楽家等々の話を通じて多少なりとも伝わってきている。 たとえばバイオリニストのギドン・クレーメルは『クレーメル青春譜』のなかで、外国での演奏契約で手にする演奏家と...
旧ソ連圏諸国やロシアのアーティストを小突き回し、絞り上げる権力者や文化官僚の話については、ショスタコーヴィチや亡命音楽家等々の話を通じて多少なりとも伝わってきている。 たとえばバイオリニストのギドン・クレーメルは『クレーメル青春譜』のなかで、外国での演奏契約で手にする演奏家としての報酬は呆れるほど少なかったことを具体的な金額を出して話しているが、本書でマイヤ・プリセツカヤはそのようなレベルをはるかに越えたドロドロの内部事情を明らかにしている。 それは権力者や官吏の卑屈な体質がもたらした臆病と貪欲が入り混じった腐敗なのだろうが、似たような状況が現在もロシアや中国、その他の強権支配の全体主義国家の実情なのだろうと思うと、まことに胸がふさがる思いである。 そのような環境のなかで敢えて亡命もせずに90年近くを生き抜いたマイヤ・プリセツカヤの強靭な精神力には感嘆するばかりである。
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ソ連共産党時代の生きること表現活動することの難しさが書かれていて、社会のシステムや雰囲気が、個人の生活に影響を与える印象を受けた。本全体から洗練さは感じないけど、その分だけプリセツカヤとの距離が近く感じる一冊だった。
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