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知的な科学・技術文章の書き方
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知的な科学・技術文章の書き方
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単なる論文の書き方の原則を述べた本ではなく、タイトルにあるように、それを知的に書く方法を説明している。 ここで、この「知的な」文章という言葉は、単なる漠然と頭がよさそうということを意味しない。研究が世間に評価されるという具体的な成果を得るための徹底的な努力を行い得られた結果、そ...
単なる論文の書き方の原則を述べた本ではなく、タイトルにあるように、それを知的に書く方法を説明している。 ここで、この「知的な」文章という言葉は、単なる漠然と頭がよさそうということを意味しない。研究が世間に評価されるという具体的な成果を得るための徹底的な努力を行い得られた結果、それが知的な文章である。 このため、通常の論文の書き方の本と異なり、この「知的な」文章を作るための工夫や努力がこれでもかと書かれている。 例えば図の作り方であれば、単なる図の縦軸や横軸がどうとかのレベルではなく、線の太さや点の大きさが与える印象を実際に図で示し、どの作図法がどの場面で適切かを示したり、あるいは論文の書き方ではないが、査読論文での査読者からの照会文の文面の解釈、及びそれへの対処の仕方等が示されていたりする。 こういった内容を読むと、理系っぽくないなーと一瞬感じてしまうが、しかし、自分の研究を独りよがりのものにせず、必ずしも自分の研究に興味を持たない人にもその意義を伝えるための努力をしていると考えれば、著者のその情熱はむげに否定するべきではないと感じる。 この本で書かれている工夫をどこまで受け入れるかは読む人それぞれであると思うが、研究を単なる計算や実験で終わらせることなく、論文という成果にまとめて世に問うということを考えているのであれば、一度は読んで置いて損はないと思う。 ただ、ちょっとだけ内容が古いのが玉にきずかな。OHPって今でも使われているのかな?
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