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禅と芸術(1) 叢書 禅と日本文化1
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ぺりかん社/ |
発売年月日 | 1996/11/15 |
JAN | 9784831508003 |
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禅と芸術(1)
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禅と芸術(1)
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全10巻の叢書の一冊目。この巻は「禅と芸術」がテーマである。 いやはや面白い。難解すぎて、また私の知識と技術が足りなさすぎて(禅の歴史だとか漢詩だとか)、わからないところを挙げればキリがないものの、禅の「本質」に迫り、またその境地を表すに至る解釈が大変興味深かった。 禅は本当...
全10巻の叢書の一冊目。この巻は「禅と芸術」がテーマである。 いやはや面白い。難解すぎて、また私の知識と技術が足りなさすぎて(禅の歴史だとか漢詩だとか)、わからないところを挙げればキリがないものの、禅の「本質」に迫り、またその境地を表すに至る解釈が大変興味深かった。 禅は本当に難しい。禅は語らないし、教えないし、救わない。 禅は肯定の宗教かそれとも否定の宗教かと言われれば、断然否定の宗教のようだ。しかし、その否定はただの否定ではなくて、否定した上での肯定であり、しかしその肯定を否定することで、世界を、そして現実を丸ごと肯定するものであるらしい。 考えていると頭がこんがらがってきそうである。 最近、ちょっと仏教的な意味での「即」というものについて思いをめぐらす機会があり、ここで私が思い描いていた「即」のイメージに近い文章があったため、抜粋しておく。 「即」とは何を指すのであらうか。是はさらに東洋の理念だと言へよう。私たちは二を超えようとするのである。而も二を避けようとするなら却って二に囚はれているとも言へる。二であって而も一でなければならぬ。二者二にして而も不二なるこの境を、「即」の一字で示唆しようとするのである。「善悪不二」だとか「持犯不二」とか「生死不二」とか言ふが、この「不二」の意を更に「即」の一字によって深めた。「色即是空」とか「煩悩即菩堤」とか、ここに禅意を込めた。 =略= 「即」に滞れば「即」を離れる故、更に「不即不離」を解く。そこに「相即」の心理が宿らう。(柳宗悦) つまり、「即」というのはAはBであるが、AはBであることにより、それ自体に意味を持つ、つまりAはBであることによりそれであるので、AはBであるということ自体はA・Bともにそれ自体ではない、ということか・・・? それが「二を超えようとする」ことであり、「而も二を避けようとする」こと、なのだろうか?? 時間はかかるだろうが、少しずつこの叢書を読んでいけたらと思う。
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