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デッドマン・ウォーキング 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 1996/06/15 |
JAN | 9784198905255 |
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デッドマン・ウォーキング
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デッドマン・ウォーキング
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
死刑制度について書か…
死刑制度について書かれています。賛成・反対、いろんな意見が出てくると思います。どちらの立場から読めばいいのか??それさえも悩んでしまうのです。
文庫OFF
大学のとある授業で「ゆるし」をテーマとした回に、講師が参考として挙げた作品。(これとは別に、応報刑論等から死刑制度について考える授業もあった。) 本書は、死刑廃止論者である修道女ヘレン・プレジャンが、死刑囚の命を救うために奔走する日々を綴ったノンフィクションである。 彼女が死刑囚...
大学のとある授業で「ゆるし」をテーマとした回に、講師が参考として挙げた作品。(これとは別に、応報刑論等から死刑制度について考える授業もあった。) 本書は、死刑廃止論者である修道女ヘレン・プレジャンが、死刑囚の命を救うために奔走する日々を綴ったノンフィクションである。 彼女が死刑囚のみならず、その家族や被害者遺族の救済に取り組んだこと,仲間たちと死刑制度反対の運動を展開したこと,倫理的に釣り合いのとれた行動ができるようになるまで時間がかかり、何度も間違いを犯して苦悩したこと…等が、丁寧に記されている。 この授業で講師は、「愛を知らない人間は命を尊ぶことができない。この死刑囚はシスターとの交流を経て、最後にようやく自分がいろんな人に愛されていることを知り、罪を反省した。そして自分を電気椅子に送った人たちに憎しみを抱いて終わるのではなく、ただ彼らに許されたいと願う道を選んだことで、復讐の連鎖を断ち切ることができた。」~と、大体こんなようなことを言っていたと思う。 私はこの言葉を聞いたとき、自分の命を大事にするのは本能みたいなもので、意識的には、誰かに愛されているという実感を以て初めて大切だと気づくものなのかもしれないと思った。そう思うことで、今度は他者の命もまた、かけがえのない大切なものだと考えられるようになるのではないかなと思った。 犯罪者がみんなそうだなんて言わないけれど、少なくとも本書に登場した死刑囚たちは、幼少期を愛情に乏しい環境で過ごした人たちだった(両親の離婚,虐待,親と一緒に暮らした記憶がない,弟だけを偏愛する等)ので、本当に深い話だなと思った。 死刑制度の是非について、私自身は未だに明確な立場をとることができないでいる。 ただ個人的には、死刑が犯罪を未然に防ぐ“抑止力”にはなっていないのではないか?と思っている。死刑擁護論者の中にはこの抑止力という部分を強調する人もいるけれど、世の中の状況を見てみると、どうも期待するほどその力は発揮されていないように思う。 中には死刑制度を逆手にとったような動機で罪を犯す人もいて、そういう話を聞くと、なんともやりきれない気持ちになってしまう……。 冤罪の可能性や、更正の余地はないのか?(そもそも懲罰が目的なのか、更正を目指すべきなのか?) 殺人を否定する一方で、国家による代理殺人を受け入れても良いのか? 刑を決める者、執行する者に負担はないのか? 執行は秘密裡に行われるべきなのか、あるいは加害者家族や被害者遺族の立ち会いを認めるべきなのか? 国が代わりに復讐を行うことで、被害者と遺族は本当の救いを得られるのか? では仮に死刑という刑罰がない場合、相当する刑罰とはどのようなものか?行き場のない遺族感情はどうすればいいのか? …等々、作品を通して死刑制度について深く考えさせられた。また、作品内で触れられている人種差別や貧困の問題などについても改めて考え直すきっかけになった。
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030 刑が執行されるまで死刑囚の精神的アドバイザーとなった著者(死刑には反対)が語る、死刑。深い。
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