商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社 |
発売年月日 | 1996/05/25 |
JAN | 9784121013002 |
- 書籍
- 新書
父性の復権
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父性の復権
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
父性とは何か?ということを学びたいと思い購入しました。 「多様性」と言われると、こちらの視野が狭いと思いがちですが、そこに「品性」「倫理」「規則」といったものがないとみっともないんだと教えてもらいました。 みっともない、という感情がなくなりかけているのかもしれません。
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非常に納得できる点もあるが、これが本当に正しいことなのかは疑問である。 事実として観測されていることは、多くは真実だと思う。しかし、それを一般化して、「父性の強かった時代に戻ろう」というのは、あまりにも単純な思考であると思う。 ただ、本書で記載されていること、例えば父性が弱ま...
非常に納得できる点もあるが、これが本当に正しいことなのかは疑問である。 事実として観測されていることは、多くは真実だと思う。しかし、それを一般化して、「父性の強かった時代に戻ろう」というのは、あまりにも単純な思考であると思う。 ただ、本書で記載されていること、例えば父性が弱まった結果、不登校が多くなる等、それらの因果関係は確かにある程度の真実は含まれていると思う。 これらのことを直視する必要がある。 一方、今の時代の子育ての考え、特にアドラー心理学をもとにした子育てでは、親と子が上下関係ではなく、横の関係を持つべき、との主張は、本書と真っ向から対立するのである。 これらを、どのように消化、統合すべきか、難しい問題だ。 他の識者は、齋藤孝、茂木健一郎、河合隼雄は、父性についてどう考えているのか、知りたくなった。
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マックス・ウェーバー研究でアカデミズムにおけるキャリアを歩みはじめ、その後ユング心理学の研究を経て、反フェミニズムの立場を明瞭に打ち出した論客となったことで知られる著者が、伝統的な「父性」について語っている本です。 やはり引っかかるのは、「父性」の生物学的な根拠を主張していると...
マックス・ウェーバー研究でアカデミズムにおけるキャリアを歩みはじめ、その後ユング心理学の研究を経て、反フェミニズムの立場を明瞭に打ち出した論客となったことで知られる著者が、伝統的な「父性」について語っている本です。 やはり引っかかるのは、「父性」の生物学的な根拠を主張しているところでしょうか。もちろん本書で参照されている山極寿一の研究が示すように、ゴリラなどの類人猿が子どもたちの調停をおこなうといったような群れのまとまりを守るような行動を取ることは事実なのでしょうが、そこから一足飛びに、人間社会において「父性」と呼ばれるような文化的な価値が守られる「べき」だ、という結論を導くのは、飛躍としかいいようがないように思います。私たち人間にとって、何が生物学的な基盤となる事実なのかを見据えたうえで、人間社会の規範がどうあるべきかという問題を考えていくべきなのでしょうが、前者からただちに後者が演繹できるわけではないでしょう。 個人的には、現代の日本社会に文化を継承する審級が失われてしまったという問題提起自体は、それなりに理解できるつもりです。とはいえ、著者が例としてあげている電車のなかで化粧をする女性の出現などは、取り立てて問題にするほどのことでもないだろう、と思います。
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