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森をゆく旅 木と人と技 宇江敏勝の本1
2,200円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新宿書房/ |
発売年月日 | 1996/11/20 |
JAN | 9784880082325 |
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森をゆく旅
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
宇江さんの文章の、落着いたリズムが僕は好きだ。描写される自然の風景も無理なく心に入り込んでくる。 本書は、日本各地の木や森を巡る人の営みを取材した記録だ。1980年代に取材されたもので、取材対象は多岐にわたる。山村での木にまつわる仕事なので、インタビュー対象は高齢の方ばかりで...
宇江さんの文章の、落着いたリズムが僕は好きだ。描写される自然の風景も無理なく心に入り込んでくる。 本書は、日本各地の木や森を巡る人の営みを取材した記録だ。1980年代に取材されたもので、取材対象は多岐にわたる。山村での木にまつわる仕事なので、インタビュー対象は高齢の方ばかりで、歴史が閉じようとしているものが多い。本書が書かれた年代と照合して気づくのは、まさに僕らの父親世代にインタビューしており、跡を継がなかったのは僕らの世代だ。二十歳のころを振り返り、本書に書かれている木地や松煙だったり、杓子づくりを生業にする覚悟ができたのかと問われると、それはできなかっただろう。1次産業への就労に憧れはあったが、自分の人生における現実的な選択は会社勤めだった。 社会の在り方の大きな流れは、昔ながらの職業や民芸、工芸を自然と淘汰していき、それを必然として受け入れるには余りに惜しいが、できるのは本書のような記録に残すことだけだ。今は昔になり、昔は記憶と記録にしか残らない。そして記憶は人とともに亡くなる。
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