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プリズメン 文化批判と社会 ちくま学芸文庫
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プリズメン 文化批判と社会 ちくま学芸文庫

テオドール・W.アドルノ(著者), 渡辺祐邦(訳者), 三原弟平(訳者)

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プリズメン 文化批判と社会 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1996/02/09
JAN 9784480082473

プリズメン

¥1,650

商品レビュー

5

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2024/02/06

率直にいうとムズイ。 初のアドルノとはいえ、彼の豊富な語彙と息の長い文体、複雑交差した論の立て方に苦戦を強いられました。 カフカ論は特に良かった。ベンヤミンのエッセイとあわせて読むとさらに面白いかも。何よりもカフカを読む際もっと楽しめる。 訳者の方も言ってるけど、アドルノへのベン...

率直にいうとムズイ。 初のアドルノとはいえ、彼の豊富な語彙と息の長い文体、複雑交差した論の立て方に苦戦を強いられました。 カフカ論は特に良かった。ベンヤミンのエッセイとあわせて読むとさらに面白いかも。何よりもカフカを読む際もっと楽しめる。 訳者の方も言ってるけど、アドルノへのベンヤミンの広汎な影響力は甚大で、まさに師弟の関係に近い。

Posted by ブクログ

2010/12/28

アドルノの文学論は凄いです。このカフカ論を読むと身震いします。 あと、有名な「アウシュビッツ以後、詩を書くことは野蛮である」という言葉が出てくる本です。 この言葉に関しては、実は「否定弁証法」でも反省的に述べられています。絶望感は相変わらずですが、いくらか前掲書では肯定的な側面...

アドルノの文学論は凄いです。このカフカ論を読むと身震いします。 あと、有名な「アウシュビッツ以後、詩を書くことは野蛮である」という言葉が出てくる本です。 この言葉に関しては、実は「否定弁証法」でも反省的に述べられています。絶望感は相変わらずですが、いくらか前掲書では肯定的な側面もあり、どうしてこういう語句が語られたのかを理解するのに役立つと思います。アドルノ的文化批判の真髄というのは晦渋で分かりづらいので、その一文を知ればアドルノ理解の助けになると思います。 アドルノという人は、我々がどっぷり浸かっているものをあれこれ言う人なのですが、それを責任を担う個人としてあえて言うことに意味があったと思っています。彼の発言に耳を傾けていると、そんなことを言ったら、我々は生きられない!なんて憤慨する人もいると思いますが、なぜそういう風に憤慨するのかを考えさせることが、彼の目的でもあったと思います。 なので、毛嫌いせずに不快なところは不快なものとして、とにかく考えながら読んでみると良いかもしれません。 ところで、全体的な印象としては、批判されている当の人たちがもはや過去のものになっていて、分からない部分がたくさんあるという印象。とにかく今はしっかり読んでみたいと思っています。

Posted by ブクログ

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